1カ月10本は出せるのに、配信数は1~2本……。社内に眠る情報を掘り起こしたシティコミュニケーションズの広報施策

Client
株式会社シティコミュニケーションズ
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  • 「100媒体以上へ郵送」を「最大300媒体へWeb配信」に。1~2本だった配信が8本へ増加した月も
  • 月20~30本のプレスリリースを打てるように、店舗ごとに広報担当を置く体制へ
  • 数字で説得し、「プレスリリースは来店を増やす」と実感させて社内を協力ムードに

インターネットカフェ「ダイス」、飲食店「ファヴォリ」、スパ「ダマイ」、大衆焼き鳥酒場「楚々屋」、アニソンカラオケカフェ「すた~ず@City」、シューティングバー「GET@City」などの事業を多角的に展開するシティコミュニケーションズ。「KEEP CHALLENGING」という社是の下、各ブランドが「面白い商品・イベントを企画してお客様に楽しんでもらおう」と創意工夫。社内を見渡してみると、プレスリリース配信するコンテンツには困らない状況です。

しかし以前は、1カ月に配信できていたプレスリリースは1~2本だけ。プレスリリース配信の手段に問題があり、10本は打てる月もあったのに手が回らなかったと同社広報室の羽根田幸氏は振り返ります。

羽根田氏は社外向けの広報業務の担当に就いてから、社内に眠るコンテンツをプレスリリースとして情報発信していこうとまずは配信手段を見直しました。その結果、8本のプレスリリースを配信した月もあったそうです。そして今度は、1カ月に20~30本のプレスリリースを継続的に配信できるように、社内の広報体制そのものを根本から改善しようと働き掛けています。

社内に眠るコンテンツを羽根田氏はどのようにして掘り起こしてきたのでしょうか。詳しくお話を伺ってきました。

採用力強化やメディア取材増のため、企業ブランドの認知向上が課題に

――企業ブランドの認知を向上させるため、対外広報に注力するようになったと伺いました。企業ブランドの認知を上げることで、どんな効果を期待していますか?

 当社が展開する「ダイス」「ファヴォリ」「ダマイ」などの事業は、それぞれのブランド認知度は上がってきています。けれど、シティコミュニケーションズという企業としての認知度は、まだそれほど高くないという認識です。

 シティコミュニケーションズの認知度が上がれば、まず採用面で有利に働くでしょう。同時期に同じような取り組みをしたとしても、認知度の高い企業の方にメディアは取材するでしょうから、メディア露出の機会も増えるはずです。インターネットカフェや飲食店を経営する上でパートナーとなる企業から、いち早く声が掛かるようになるかもしれません。

 そうした効果を期待して、当社では私が2016年11月から社外向け広報業務の専任になり、外に向けた情報発信を強化するようになりました。

10本分のコンテンツはあったのに、配信できていたプレスリリースは1~2本

――社外向け広報業務を担当するまで、どんな業務を担当していたのですか?

 以前は社内広報を担当していました。

 社内広報を経験していたからか、社外広報の担当になってから「当社にはさまざまなブランドがあり、それぞれの事業に携わる社員が魅力的なコンテンツを用意している。それなのに、プレスリリースとして世に送り出せている情報量は非常に少ない」と感じるようになりました。

 例えば、クリスマスや年末年始のシーズンになると、10本前後はプレスリリースを打てるコンテンツが社内にはあります。けれど、1カ月に1~2本程度しか、プレスリリースを配信できていなかったのです。

――なぜ社内の情報を社外に向けて広報できていなかったのでしょう。

 プレスリリースの配信手段に問題がありました。

 従来のやり方は、プレスリリースを紙で印刷し、封筒に詰めて、リストアップしたメディア100媒体以上に向けて郵送するという方法です。封筒に入れていく作業がすごく大変でした(苦笑)。

 封筒詰めする作業自体に一苦労していましたし、郵便局まで足を運んで100以上ある封筒の郵送を頼むのにも時間がかかりました。さらに郵送したらもう修正できないので、プレスリリース原稿を念入りに事前チェックする必要もありまして、社内で承認を得るまでのプロセスに時間を取られていました。

月間730万PV、有力Webメディアに転載。数字を公開する姿勢が信頼できた

――そこに課題があると感じていた貴社が、プレスリリース配信サービスとしてPR TIMESを利用するようになりました。導入しようと考えたきっかけは?

 知人からの紹介です。以前も広報支援サービスを使ってはいたのですが、「メディアの求めるコンテンツを企業側が提供できるときだけマッチングが成立して、メディア露出できる」という仕組みのサービスでした。

 PR TIMESの説明を聞いたとき、PR TIMESのサイト自体が月間730万PVあり、有力Webメディアにプレスリリースが転載され、最大300メディアに配信できると伺いました。

 そうした数字を公開していることにまず驚き、その姿勢から信頼できるサービスだと感じましたね。

1カ月1~2本だったプレスリリース、1カ月に8本配信することも

――PR TIMES利用開始後、どのような変化がありましたか?

 1カ月に1~2本しかプレスリリース配信できていませんでしたが、2016年11月には8本のプレスリリースを配信できました。

 PR TIMESの利用を始めて間もなく、東京カレンダーなどの大手メディアに2回ほど記事掲載いただけました。「これはもう、積極的に配信数を増やしてしていくべきだな」と思いまして、配信本数を増やそうとしています。

――プレスリリース配信にかかる作業については、どう感じていますか?

 プレスリリースを入力する管理画面が使いやすく、直感的に使えます。掲載できる画像の枚数にしても、上限が気にならないほど掲載できます。画像のサイズも、ページの横幅に合わせて自動リサイズしてくれますので手間は掛かりません。

 以前使っていたサービスは、画像サイズの制限によく引っ掛かり、大きな画像を掲載できませんでした。掲載できる枚数も1~2枚だったので、すごく困っていました。

 PR TIMESなら、動画やVRなどのコンテンツもプレスリリースページに埋め込めます。今度はこちらが、PR TIMESの機能をフル活用できるように、がんばらないといけませんね。

コミケ初日の配信が奏功。配信タイミングは本当に大事

――貴社が配信したプレスリリースのうち、「お見送りは“一本締め”&“火打ち石”で『いってらっしゃい』。外国人客が喜ぶおもてなし満載!大衆焼き鳥酒場“楚々屋”が、12月7日横浜駅西口にオープン」「“オタク”“コスプレイヤー”“ガンスリンガー”が一挙集合!横浜初のシューティングバー『GET@City』の一周年記念イベントで運試し!腕試し!」の2本は特に反響が大きくなりました。

 楚々屋のプレスリリースに関しては、外国人観光客の増加に注目しているメディアにも興味を持ってもらおうと、「インバウンド対応」「クールジャパン」といったキーワードを入れるように心掛けました。

 あとはPR TIMESのプレスリリースに動画を埋め込む機能があると伺ったので、試しに動画を埋め込んでみました。

 写真についても、日本語表記と英語表記のメニューを対比する写真や、同じビルに併設のアニソンカフェ「すた~ず@べる」の写真、楚々屋で提供する日本酒の写真なども載せました。幅広く写真を用意したことで、より多くの人に注目していただけたのかもしれません。

 「GET@City」のプレスリリースの方は、コミックマーケット初日の12月29日に配信したのが良かったと感じています。コスプレやゲーム、アニメなどに興味・関心が高まっているタイミングで配信しましたので、関連情報の1つとして取り上げてくれたメディアが多かったのだろうと分析しています。

 来店客からも「記事見たよ」と声を掛けていただけたと店舗スタッフが話していましたので、実際に効果があったと感じています。配信タイミングは本当に大事なんだと痛感しました。

――効果という意味で、「プレスリリースを配信すれば来店につながる」という手応えは得られていますか?

 そうですね。例えば「クリスマスは体の外も中も贅沢気分に!12月24日・25日の1日1組様限定コラボ。スパダマイ 代官山店×ビストロファヴォリ代官山で、極上のエステとフレンチを。」というプレスリリースを配信し、ペア料金で30万円の特別コースを紹介しました。

 滅多に予約が入らない特別コースですので、「反響はないかもしれないな」と思っていましたが、PR TIMESから配信したプレスリリースを東京カレンダーに掲載いただきました。すると記事掲載から1時間ほど後に、店舗へ予約の電話が掛かってきました。店舗担当者はとても喜んでいましたね。

 そのような実績が出てきたことで、「プレスリリースを配信すると来店につながる」という意識が店舗担当者にも芽生えてきていると感じています。

店舗ごとに広報担当を置き、情報発信量を20倍以上に増やしたい

――社内に眠るコンテンツを発信していくため、今後はどんな取り組みをしようと計画していますか?

 今後はプレスリリース配信をさらに効率化していきたいと考えています。

 例えば、店舗ごとに広報担当者を置いて、PR TIMESを使って店舗の広報担当者が直接プレスリリースを配信できるように会社全体で調整中です。

 軌道に乗れば、これまでは本部に届かなかった情報も店舗から直接配信できるようになりますので、プレスリリースを1カ月に20~30本も打てるようになるのではないかと期待しています。

――そうした社内から協力を得ることに、苦労している広報担当者も多いと思います。羽根田様はどのようにして、各部署から協力を取り付けたのでしょうか?

 PR TIMESの営業担当者が私に説明してくれた内容を、そのまま社内向けに使って説得しました。

 あとは先ほど30万円の特別コースの事例をご紹介しましたが、私が社外広報の担当になってから、さまざまなプレスリリースを配信してきたことで「プレスリリースを配信すると成果につながる」という認識が各現場に芽生えてきたのも後押しになっていると感じます。

 これまでは「プレスリリースは広報室に任せておけばいい」と考える現場が多かったですが、「配信して効果があるのなら、自分たちで積極的にプレスリリースを配信しよう」と考える現場が増えてきました。これからは現場から直接情報を届けることで、より多くの本数を配信できるようになると期待しています。

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