広報活動に意味は――ある。雑誌頼みだった「コムサ」のファイブフォックス、Web PRでカフェ売上増、社内ムードも好転

Client
株式会社ファイブフォックス
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  • 「日本の文化、伝統美」にこだわる。思いを伝えたら、商品紹介の記事が増えた
  • プレスリリースで売上が伸びた。定番ケーキフェアの売上が前年比22~61%増に
  • 生活者に情報が直接届く、配信媒体を選べる、価格が割安――PR TIMESの利点

「コムサ」を中心にファッションブランドを多数展開するのに加えて、「カフェコムサ」で飲食業にも参入しているファイブフォックス。創業42年目を迎えた同社の広報活動は、これまで長らくファッション雑誌のみを対象にしたものだったそうです。

しかし、地道に雑誌関係者と良好な関係を築いていったとしても、誌面で商品を紹介してもらえる保証はありません。運良く載せてもらえたとしても、商品の写真だけが載ることがほとんど。「どんな思いを込めて、どんな技術を使って、この商品を開発したのか」という思いにまで触れてくれる雑誌はごく一部でした。

お客様と直接向き合い、商品に込めた思いまで話してお買い上げいただいた――。販売業務の経験者が多く、そんな仕事に喜びを感じていた同社のプレス担当者たちは、広報活動に対してモチベーションを感じにくい状況にあったそうです。

それがPR TIMESを使って、ファッション雑誌以外のさまざまなメディアや生活者にも直接情報を届けるようになったことで、メディアでの掲載件数が増えて社内のムードは好転。「日本の文化、伝統美の追求、西洋との調和が新しい感性を生み出す」という理念も伝えていくことで、新聞社やテレビ局など、ファッション専門ではない大手メディアから取材されることも増えてきました。

同社の広報活動はどのように変わってきたのか、経営管理本部で広報を務める武井美樹マネージャーに話を聞いてきました。

ファッション雑誌だけが相手だった広報活動。部数減少で見直しが必要に

――数年前に広報部門を新設し、広報活動の体制を見直したと伺いました。それまでは、どのように広報活動を展開していたのでしょうか。

 当社には「アルチザン」「バジーレ28」「β(ベータ)」「コムサメン」「コムサイズム」など、レディース、メンズ、キッズ&ベビーまで様々なブランドがあります。以前はブランドごとにプレス担当者を置いていまして、各担当者がファッション雑誌の制作に携わる編集者やスタイリストなどにアプローチしていました。

 新商品のプレスリリースを作成して、載せてほしいファッション雑誌の編集部に送付する。百貨店などの取引先に向けた新商品の展示会にメディア関係者を招いて、1点1点ご紹介する。そのようなやり方で広報活動を長年続けていたのですが、少しずつ「このやり方のままでいいのだろうか」という問題意識が大きくなってきました。

 というのも、雑誌の発行部数は減少を続けていて、ファッション雑誌も例外ではありません。またライバルになる有名ブランドもファッション雑誌での露出を狙っていますし、最近ではファストファッションが特集されることも増え、競争が激しくなってきました。今までどおりのやり方で広報活動を地道に続けていても、誌面で取り上げてもらえる保証はありませんでした。

 もっと言えば、たとえファッション雑誌に商品を紹介してもらえたとしても、「これだけ売上に結び付いた」と実感しづらいところにも、課題があると感じていました。

創業時からの「日本の文化、伝統美の追求」という理念をもっと伝えたい

 そんな従来の広報活動の手法を見直すきっかけとなったのは、当社が3年前に地方自治体と連携した地方創生プロジェクトを始動したことです。

 もともと当社は創業時から、「日本の文化、伝統美の追求、西洋との調和が新しい感性を生み出す」という理念を持っていました。そして3年前から、当社グループが扱う“衣”と“食”に、“地方”という要素を掛け合わせて、日本各地に埋もれている伝統美や文化、食材といったものの魅力を発信していく取り組みを始めたのです。

 そうした創業時からの思いや、注力し始めた地方創生の取り組みを、もっと世の中に伝えた方がいいのではないだろうか――。そう考えるようになりまして、ただ新商品の情報をプレスリリースとして配信するだけではなく、例えば「京都の老舗や歴史的建造物など『町』『人』『食』のすべてから日本のものづくりの『心』、京都の『文化』 、『歴史』を深く学び、理解し、日本の文化、伝統美を世に伝えるべく京都市と『文化力向上包括連携協定』を結んだ」といった情報もメディア関係者に伝えてみることにしました。

 すると、新商品を紹介するだけだったときと比べて、メディア関係者の反応が良かったのです。これなら、顔なじみのファッション雑誌以外にも取り上げてくれるメディアは出てくるだろう。もっと幅広く情報発信していこうと考えるようになりました。

 それで記者クラブなどにも情報を届けるようにしてみたのですが、まだ一部のメディアにしか情報を届けられていないと感じていました。そんなときにPR TIMESのプレスリリース配信サービスを知ったのです。

“お試し”が期待以上の成果に。PR TIMESなら、生活者に情報を直接届けられる

――どのような経緯で、PR TIMESと出会ったのでしょうか。

 当社のブランド「アルチザン」「バジーレ28」「ベータ」と、「クレヨンしんちゃん」「銀河鉄道999」「チキンラーメンひよこちゃん」のキャラクターアートがコラボレートした新商品を発売したときのことです。

 いつも以上に力を入れた商品でしたので、広報担当者としても「何とかして多くの人に知ってもらわないといけない」と強く意識していました。

 そんなときにPR TIMESからご案内がありまして、試しに1度使ってみようと考えたのです。

 そして「日本の“美しき、素晴らしき企み”ファイブフォックスと日本のキャラクターアートがコラボレーション」というプレスリリースを配信することになりました。そのプレスリリースが、数多くのメディアに記事として掲載されることになったのです。

 PR TIMESには、大手新聞などのWebメディアにプレスリリースが転載されるサービスが付いています。広報担当者として「少なくとも一定の成果は得られる」と安心して利用に踏み切ったのですが、期待以上の成果につながりましたね。

――使ってみて感じたPR TIMESの利点を伺えないでしょうか。

 まずPR TIMES自体が月間730万PVを集めているサイトであり、“メディア”としても機能しています。メディア関係者に情報を届けられるのはもちろん、PR TIMESのサイトやSNSなどを通じて、情報を生活者にも直接届けられるところに魅力を感じます。

 次に、プレスリリースを届けるメディアを、私たちの方で選択できるところも便利です。日本の文化や伝統美とコラボレーションした商品を発表するときなど、情報掲載されるメディアが気になるときは、伝統のある著名なメディアを中心にリストアップして、プレスリリースを送るようにしています。

 そして最後に、従量課金プランなら1回3万円、月配信無制限プランなら1カ月8万円と、使いやすい価格帯であることもPR TIMESを選んだ理由になります。

大規模なメディア露出につながるのは、日本の文化・伝統美とのコラボ商品

――これまでに配信したプレスリリースの中では、どんなプレスリリースが注目を集めやすかったでしょうか。

 「狂言とファッションがコラボレーション。京都・大蔵流『茂山千五郎家』の肩衣の文様をアレンジしたTシャツ」や、「婦人アパレルブランド『アルチザン』をはじめ、紳士服、子供服5ブランドが、京都のテキスタイルブランド『SOU・SOU』と店舗限定コラボレーション」などが特に注目を集め、大規模なメディア露出につながりました。

 これまでにヒットしたプレスリリースを分析してみると、日本の文化や伝統美とのコラボを伝えるもの、ファミリー向けブランド「コムサイズム」の新商品情報、季節ごとのイベントと関連したプレスリリースなどが注目を集めやすいようです。

セーラームーンコラボケーキで2倍以上の売上に! 定番フェアも売上が数十%増

――以前の広報活動では、「『売上に結び付いた』と実感しづらい」ところも課題だったと伺いました。そうした点は、どう変わりましたか?

 正直なところ、その点はあまり変わりません。考えてみるとアパレルの場合、メディア露出が増えたからといって、生活者の「好きなブランド」はそう簡単に変わるものではありません。すぐには売上に直結しない分野なのかもしれません。

 一方で、飲食の分野になると話は違います。「カフェコムサ」が新作ケーキを発表したときなどは、プレスリリースを配信することで売上が伸びるのです。

 具体的な例としては、「美少女戦士セーラームーン」の誕生25周年を記念して発足した公式ファンクラブ「PrettyGuardians」とのコラボメニューを紹介したプレスリリース「オフィシャルファンクラブ『Pretty Guardians』のカフェコムサ限定メニューが登場!」を配信したときの反響が非常に大きくなりました。

 メディアに掲載された記事の本数や広告換算値が素晴らしかったのに加えて、コラボメニューのケーキの売れ行きも普段の2倍以上になりました。

 以前からカフェコムサの情報はアパレル関連の情報よりも取り上げられやすい傾向はあったのですが、PR TIMESを利用するようになってから、カフェコムサの新作メニューを紹介する記事の本数が5倍ほどに増えるようになりました。

 それだけのメディア露出が売上に与える影響を分かりやすく比較しようと、毎年実施している季節限定メニューの売上で比べてみたことがあります。すると、PR TIMESの導入後、「いちごCOLLECTION」の売上は61%増、「柑橘COLLECTION」フェアの売上は22%増と、どちらも明らかに売上が伸びました。もちろん、広報活動以外の面での努力もあっての成果ではありますが、その中でも広報が果たした役割は大きいと考えています。

 もっと言えば、PrettyGuardiansとのコラボが大成功したことで、すぐに「カフェコムサとコラボしたい」というオファーを7社から頂きました。

 実は、これまでコラボする相手を探すのに、すごく苦労していましたので、こうしたオファーを頂けるようになっただけでも、非常にありがたいことなのです。そうしたオファーの中からコラボフェアの実施が決まりまして、年内に7件くらいは開催する見通しです。

工夫次第で記事になる。プレス担当者のモチベーションが向上

――それだけカフェコムサの方で実績を上げていると、アパレルブランドのプレス担当者も「たとえ売上は伸びなくても、プレスリリース配信の効果は確実にある」と感じられるのではないでしょうか。

 そうですね。すぐに売上が増えるわけではないにしても、ブランドごとのプレス担当者のモチベーションは明らかに上がりました。

 これまでは各ブランドがターゲットにするファッション雑誌の編集部にしか情報を届けていませんでした。記事にしてもらえるかどうか、数誌の編集部の判断に大きく左右されてきたわけです。

 それがPR TIMESを利用して、ケタ違いに多くのメディアへ情報を届けられるようになりました。記事化されるかどうかは編集部次第のところは変わりませんが、はるかに多くのメディアへアプローチできるようになりました。

 例えば、「コムサマチュア」という大人の女性向けのブランドの場合、残念ながらこれまで関係を築いてきたファッション雑誌で商品が紹介されることはほとんどありませんでした。それがPR TIMESの導入後、大人の女性が読者層のメディアに商品紹介していただけることが増えてきています。

 コムサマチュア以外のプレス担当者たちにしても、自分の発信した情報がメディアに取り上げられ、そのことを報告するとブランドの仲間たちに喜んでもらえます。以前と違って、キャッチコピーや文章、写真を自分たちが工夫すれば、どこかのメディアが興味を持ってくれて記事にしてくれる。そう期待できるようになったことで、プレス担当者がやりがいを感じて広報活動に取り組めるようになりました。

「日本の文化、伝統美の追求」という思いに共感したメディアから取材が入るように

――それ以外にも、PR TIMESを使い始めて、変わったところはありますか?

 先ほどお伝えしたように、当社は「日本の文化、伝統美の追求」を理念として掲げ、日本にあるものづくりの技、職人の技にこだわっています。

 以前もものづくりを大切にするファッション誌に、何度も特集を組んでいただくことはあったのですが、まだまだ自分たちの思いを広く伝えられていないなと感じていました。

 それがPR TIMESを使ってプレスリリース配信するようになって、すぐに記事として取り上げられなくても、プレスリリースを目にして「ファイブフォックスはこんなこだわりを持つ企業なのか」と共感してくれるメディア関係者が増えてきました。そうした新聞社やテレビ局などのメディア関係者が、何かの機会に取材先として声を掛けてくれるケースも何件か出てきています。

 直接効果は出なくても、何度もプレスリリースを通じて自分たちの思いを伝えていくことで、メディア関係者に認知・共感してもらえる。そうなれば何かの機会に、取材対象として声を掛けていただける。自分たちの思いを伝えていくことで、そうした2次的な効果も期待できるようになっています。

地道にメッセージを発信し続けていくことで、ファンを増やしていきたい

――今後の広報活動、どんな目標を立てて取り組んでいきますか?

 やはり当社の「日本の文化、伝統美の追求、西洋との調和が新しい感性を生み出す」という理念を世の中に発信していくことが広報担当の使命だと思っています。

 地道にメッセージを発信し続けていくことで、日本の文化や伝統美に気付き、そして当社のファンになっていただける方が1人でも増えてくれることが一番です。

 そのためには、これまで以上にそれぞれのブランドに使われている日本の文化、伝統美、ものづくりの技などに関するメッセージもしっかりと伝えていけるプレスリリースを配信していこうと考えております。

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