スマホ愛用の若者と接点を増やせ、新商品情報で24万PVの露出も可能に――広告宣伝経験者が感じたWeb PRの魅力

Client
アサヒビール株式会社
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  • 新商品のプレスリリースが24万PVの露出に。広告価値換算で1000万円以上の効果
  • PR TIMES自体が有力なWebメディア。1000件超のいいね!が集まったことも
  • マス離れが進む若者にリーチするため、Webに“網”を広げてタッチポイントを増やす

ビールやウイスキーなどを扱う酒類事業、「三ツ矢サイダー」「カルピス」「ワンダ」「十六茶」などの飲料を展開する飲料事業、「ミンティア」「バランスアップ」「ディアナチュラ」といった食品・ヘルスケア関連商品を手掛ける食品事業と、アサヒグループはさまざまな事業を展開しています。

アサヒグループは2011年7月、純粋持株会社としてアサヒグループホールディングスを設立。それを機に、ホールディングス内に広報機能を集約し、グループシナジーを高めてきました。

グループ全体で特にマスメディア向けの情報発信力は高まりましたが、グループの中核を担うアサヒビールは、細かな新商品やキャンペーンに関する情報など、さらなる情報発信の必要性に迫られました。また、若者の間で影響力が増してきているWebメディア向けの情報発信もさらに充実させたいとの判断から、2015年9月、アサヒビールのマーケティング本部に広報室が新設されることになりました。

広報業務については未経験ながら、広報室の業務を任されるようになったのが、これまで広告宣伝を担当してきた八重川朋子担当課長。広報室の立ち上げから1年経ち、広報業務やWeb PRに関する知見を蓄えてきた八重川氏に、広告宣伝の経験者として感じたWeb PRの可能性などについて、お話を伺ってきました。

広報は未経験。大手企業、PR会社、Webメディアの担当者からWeb PRを学んだ

――広報室が新設されてから、どのような戦略でPR活動に取り組んで来たのでしょうか。

 私は広報室に異動するまでの8年間、広告宣伝部で働いていました。Webにはどんなメディアがあるかは分かっていましたが、広報の業務を任されたのは初めてのこと。何から手を付ければいいのか、分からない状況でした。

 そこでまずは1~2カ月ほどかけて、広報業務やWeb PRについて研究する期間を取りました。その期間中にやったことは大きく3つあります。

 1つ目は、Web PRに長けていて顔なじみの大手企業の広報担当者の方々から、お話を伺うこと。各社の広報戦略や業務の運用方法について教えていただきました。

 もう1つは、Web PRを専門としているPR会社に協力してもらい、Web PRの仕組みや具体的な成功事例を学びました。

 最後に、特にアサヒビールの情報を掲載してほしいWebメディアに、私たちから問い合わせを入れてみました。Webサイトの問い合わせフォームから連絡してみたところ、いくつかの媒体担当者とごあいさつできることに。「どうすればWebメディアにアサヒビールの商品情報を掲載してもらえるのか」「SNSで拡散されるのはどんな記事か」といった話を各メディアの担当者から聞いてきたわけです。

「バレンタイン」という季節感を盛り込むことで、延べ24万PVの露出に成功

――そうして学んだ知見を踏まえて配信してきたプレスリリースの中で、特に成果が大きかった事例を教えてください。

 この1年で、漫然とプレスリリースを配信するだけでは満足できる成果は出ないことを学びました。けれど、タイトルを工夫してキャッチーな情報を発信できたときには、Webメディアで記事掲載されてSNSなどでも拡散していく可能性が高くなり、非常に効果が出ると感じています。

 例えば、「ロゼ色ビールでバレンタインに乾杯♪♪ アサヒビールより『ヒューガルデンロゼ』、『カシスビアカクテル』を1月19日(火)より発売!」というプレスリリースを配信したときには、「バレンタイン」という季節感のあるワードをタイトルに盛り込んでみました。

 そこに興味を持ってもらえたのか、「えん食べ」「Walkerplus」「マイナビニュース」などのWebメディアに記事掲載され、mixiニュースなどにも転載されました。

 効果計測用にSNSでのシェア数からWebメディアでのPV数を推計するツールを導入しているのですが、そのツールによると「ロゼ色ビールでバレンタインに乾杯♪♪」というプレスリリースは、延べ24万PV前後の露出になりました。広告価値に換算すると1000万円ほどの効果があったことになるようです。

広告で2万PV集めるなら100~200万円。Web PRなら少額予算で集まる可能性も

 他の事例として、缶チューハイ「アサヒもぎたて」初の期間限定フレーバー「新鮮白桃」を発売したときには、ちょうど桃が旬を迎えるころに「『アサヒもぎたて』 最盛期の夏に向けて<新鮮白桃>新発売!」というタイトルのプレスリリースを配信しました。

 そちらのプレスリリースは、「@DIME」などで取り上げられて、延べ17万PVほどを集めることができました。

 広告宣伝を担当していた以前の私には、新商品のページに集客したいなら広告を打つしか選択肢はありませんでした。広告を使って2万PVを集めようと思ったら、100~200万円はかかる感覚があります。10万PV以上となると、広告宣伝費をいくら積んでもそう簡単に集められる数字ではありません。

 それがポイントを押さえてWeb PRを活用するようになったら、新商品を紹介するプレスリリースに24万PV、17万PVといった規模でアクセスを集められるようになりました。Web PRでこれだけ成果を出せるなんて、思いもしませんでした。

 しかも、Web PRには大きな予算は必要ありません。PR TIMESを使ってプレスリリースを配信するなら、月額7万円の定額配信プラン(年間契約)を申し込めば、配信本数の上限なしで自社のプレスリリースを配信できますからね。

PR TIMES自体が集客力のあるWebメディア。いいね!1000件超のリリースも

――そこ以外に、PR TIMESのどんなところを評価いただいていますか?

 PR TIMES自体が集客力のあるWebメディアだと思います。

 例えば、2015年12月に「アサヒビールがラグビープレイヤー 五郎丸 歩選手とのパートナーシップ契約を締結!」というプレスリリースを配信したときには、PR TIMES上に掲載されたページに1084件のFacebookいいね!が集まりました。大手Webメディアと比較しても、見劣りしないシェア数です。

 これだけSNSへの拡散力があるわけですから、PR TIMES自体の媒体力も相当なものです。プレスリリースを配信するたびに「PR TIMESのページでは、どれくらい拡散されただろうか」とSNSでのシェア数の伸びに注目するようになりました。

広告予算が限られている商品にとって、Web PRは魅力的な選択肢

――プレスリリース配信本数の上限がなく、PR TIMES自体の集客力にも期待できるからか、PR TIMESを使ってさまざまなタイプのプレスリリースを配信しています。

 新商品やテレビCMに関するプレスリリースだけでなく、販促キャンペーン、自社サイトに掲載するために制作したコンテンツ、自主調査をまとめたレポートといった情報も発信しています。

 その中の1つに、「球場の”ビール売り女子”に朗報?!アサヒビールが新型!背負い式樽生サーバー展開。」というプレスリリースがあります。Web PRに取り組む前なら、業界紙・専門紙向けに情報を送って関係者の間で少し露出して終わりだったでしょう。それがPR TIMESで配信したら、Yahoo!ニュースにも載りまして、かなり多くのPVを集めることができました。

 新商品のプレスリリースに限っても、幅広いジャンルの商品を取り上げています。アサヒビールでは、主力のビール以外に、焼酎、ワイン、ウイスキーなど、さまざまな商品を扱っています。けれど実は、しっかりと広告宣伝の予算を取って大規模に露出できている商品はごく一部なんです。

 ほとんどの商品は広告宣伝費が十分ではありません。それでも各商品の担当者は「何とかして世の中に、自分が手掛けた商品のことを知ってもらいたい」と望んでいます。そういう立場の社員にとって、お金がほとんどかからないWeb PRは、本当に魅力的な選択肢です。新商品を紹介するだけでなく、販売促進のために企画したキャンペーンや、「○○の販売が好調」といった広告記事でないと掲載してもらえなかった情報も発信できますからね。

 次第に、各商品の担当者が進んで「この情報をWebでPRしてほしい」と私のところに情報を持ってきてくれるようになりました。

若者にメッセージを届けるため、マスではなくWebに“網”を広げたい

 そうした社内からの反応を見ても、広報室を立ち上げてWeb PRに取り組んできた成果を感じられるようになってきました。

 ただ、私が一番手応えを感じているのは、アサヒビールに関する情報の“網”をWebに広げられてきたことです。

 アサヒビールは確かにマスメディアでは業界トップレベルの露出を獲得できていますが、ビールメーカーとして今後を見据えてメッセージを届けていきたいのは若者です。けれど若者たちは新聞やテレビといったマスメディアから離れて、スマートフォンを使って情報収集するようになっています。

 どうすれば、ターゲットとする若者たちにメッセージを届けられるのか。そのためには、Webでアサヒビールに関する情報を積極的に発信して広範囲に“網”を広げて、若者たちとのタッチポイントを増やしていくしかないと考えています。

 その意味では、1年ほどWeb PRに取り組んできたことで、アサヒビールに関する情報がさまざまなWebメディアやSNSで拡散していく様子を何度も目撃してきました。私たちなりに「こうすれば多くの人の目に触れる」という知見を蓄えてきましたし、かなりの規模で“網”を広げられるようになったという手応えがあります。今後さらに情報発信量を増やして、若者たちとのタッチポイントをもっと増やしていきたいです。

 本当に今の若者たちは、電車に乗っていても、ちょっとした空き時間にも、スマホを手に取って情報収集しています。その画面に当社の商品が表示され、「この新商品、買ってみたいな」「これ、あのお店で見掛けたから、今度買ってみよう」と思ってもらえる状況を増やしていきたいと考えています。

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