CULTURE 65

PR TIMESでPRのプロフェッショナルを目指す。挫折から覚悟へ、異動で拓いた自分らしいキャリア

  • 松本 英里香(PR TIMES事業ユニットPRパートナーサービス第三チーム マネージャー代行)

DATA:2025.06.04

新卒5年目の松本です。
私は、新卒入社後に営業本部(現:第一営業部)に配属になり3年3か月を過ごしたあと、2024年9月にPRパートナーサービス部に異動し、2025年3月からPRパートナー第三チームでマネージャー代行を務めています。

プレスリリース配信サービス「PR TIMES」の営業・マーケティングにかかわる仕事から、お客様と中長期的にかかわりながらプレスリリース以外の手段も使ってお客様のPR活動を伴走する「PRパートナー」という仕事に変わりました。

今回はそんな私のPR TIMESでのキャリアパスについて、キャリアに悩む「だれ」かに向けてお話しできたらと思います。

松本 英里香

松本 英里香

PR TIMES事業ユニットPRパートナーサービス第三チーム マネージャー代行

上智大学卒業後、2021年に株式会社PR TIMESに新卒入社。営業本部(現:第一営業部)で3年間プレスリリース配信サービス「PR TIMES」の導入・活用のサポートやユーザーイベントの企画などの業務に従事。営業活動以外では新卒採用説明会の実施、社員総会・プレスリリースアワードなどの全社横断プロジェクトに参加。2024年9月にPRパートナーサービス部に異動。PRSJ認定PRプランナー。

PR業界に関心を持ったきっかけ

学生時代は国際協力や平和構築といった分野に関心があり、ゼミや課外活動を通じて東アフリカ地域にかかわる活動・勉強をしたり、実際に何度も現地を訪れたりしていました。
そこで出会う国際機関やNGO、現地のスタートアップで働く日本人は、現地のためにと一生懸命に活動をしていらっしゃる方ばかりで、「こんなに意義ある活動があることを世の中にもっと知ってほしい」と思ったことが、PR業界へ足を踏み入れるきっかけでした。

PR業界、マスコミなどを中心に就活する中で、PR TIMESに出会い、「サービスの可能性」、「PR思想の一致」、「ミッションや働く方々への共感」などが感じられたため、入社を決めました。

PR TIMESの営業として挫折と決断を重ねた日々

入社後の新卒研修を経て、営業本部(現:第一・第二営業部)に配属になりました。
営業本部では、1年目はPR TIMESを初めて使うお客様への営業を中心に、2年目以降はPR TIMESをさらに活用していただくための利用促進業務を中心に、PR TIMESカレッジ、ユーザー会などイベント運営にも携わりました。

実は、私が1年目だった2021~2022年頃は、営業本部全体としても変化の時期でした。PR TIMESというサービスが成長の踊り場を迎え、営業が従来よりもさらに力をつけて役割を広げていく必要が出始めていた時期でした。
当時私自身としても営業活動で成果が出せず日々の仕事にもそれほどやる気が持てず、山口さんとの面談で「PRパートナーサービスに異動したい」と申し出たこともありました。うまくいかない原因を仕事内容やまわりの環境に言い訳して、自分の能力や頑張りの足りなさに気づけていませんでした。

「半年後にPRパートナーサービスに異動できるように、営業で成果をあげましょう」と山口さんに言っていただき、結局そのタイミングで異動はせずにしばらく営業で頑張ることになりました。今振り返っても、このタイミングで異動したとしても成果の出し方を知らずにさらに苦しむことになっていたと思うので、希望を聞きつつもこのような後押しをしてくださった山口さんや人事の皆さんにとても感謝しています。

営業本部としても本格的に改革が始まりました。
改革を主導するマネージャー候補としてJooto事業部から異動してきた新卒1年上の先輩の柏木さん(現:第二営業部 関西支社長)が上長になり、言い訳ばかりして変わろうとしない私を見て「逆になんでやらないんですか?」「できないことをできるようにするのが仕事ですよ」と言っていただいたことをよく覚えています。たった1年しか歴が変わらない柏木さんと仕事に対する覚悟や視座が全く違うことに、より自分の甘さを痛感させられました。

その後長く上長だった小暮さん(現:第一営業部長 執行役員)にも厳しくも愛のあるフィードバックをたくさんいただきました。
営業活動での成果の出し方だけでなく、仕事への向き合い方、強い組織の作り方などあらゆることを教えてくださった営業での経験はかけがえのないものになりました。2023年度通期社員総会で営業部がMVT、小暮さんがMVP、中井さん(現:第二営業部長)がROYを獲得される中で、私自身としても初めてLead the Self/Public賞 という個人賞をいただけたことは、少しでも自分がチームに貢献できたのだと実感し本当に嬉しかったです。

「PRのプロ」を目指して決断した異動

気づけば「PRパートナーサービスに異動したい」という希望も忘れるほど営業の業務に熱中していたのですが、そんな中2024年8月にPRパートナーサービス部への異動の打診をいただきました。
やりがいのある営業の仕事を離れる理由はなかったのですが、これを機に自分自身のこれまでとこれからのキャリアをあらためて考えてみると、やはり営業のプロよりもPRのプロでいたいという思いが強いことを自覚しました。

PRの力で良いものを世の中に広めたい。頑張っている人の信念や思いに触れてほしい。
その思いは就活時から変わっていません。もちろん営業でもできることですが、「PRのプロ」を目指し、PRの力で社会を良くしていくためには、プレスリリース以外のPR活動を経験したりメディアやお客様の反応を直に感じたりしながら、お客様と一緒に嬉しいとき・苦しいとき、色んな感情をともにして、現場・経営の双方の視点でPRを考えられる人間にならなければいけないと思いました。

営業ではあらゆる業界・規模・地域のお客様にかかわらせていただき、業界ごとのPR事例や成功パターンに関する知識はそれなりに豊富だという自信はありました。ただ”知識”であり”経験”でなかったため、自分が目指したい「PRのプロ」にはまだ遠く、もっともっとお客様へのかかわりの深度や密度を上げていかないといけない。そう感じてからはPRパートナーサービスへのキャリアチェンジが自分にとって自然な選択のように思えました。

また、PRパートナーサービス部としても、当時チームや戦略を大きく変えていかなくてはならない変革期が訪れていました。営業の変革期に自分はついていくことで精一杯でしたが、今の自分であれば、少しはリードしたり営業での経験を生かしたりすることができるかもしれない、自分自身の経験を生かせる可能性があるならばそのほうが会社全体にとって有益だ、と考え、異動を決断しました。

このように考えられるようになったのもまた、自分自身の能力や成果を高めることだけが仕事ではなく、チーム全体を強くして成果を最大化することや、次にチームをリードする人を育んでいくことも仕事の能力の一つだと学んだ営業での経験があったからこそと思います。

変わらない「PRで社会を前に進めることがしたい」という思い

2024年9月にPRパートナーサービス部に異動し早くも半年以上がたちました。
春にはマネージャー代行にも就任しましたが、事業を成長させることは容易ではなく苦戦する毎日です。しかし、望んでいたPRの仕事にどっぷりと浸かれていること、着実に組織が前に進んでいること、「PRパートナーサービス」のこれまで実現できていなかった可能性を感じられていることなど、PRという自分が進みたいキャリアにおいて貴重な経験ができていると感じています。

社会人5年目になった今でも、就活時から持ち続けている社会的意義の高い活動や、そこで働く人たちの信念がより多くの人に知られ、世の中により良い循環が生まれ、PRで社会を前に進めることがしたいという思いは薄れません。
また何より、「行動者発の情報が人の心を揺さぶる時代へ」というミッションのもと、同じミッションの実現を目指して背中を預け合える仲間と働ける環境が、他の会社ではなくPR TIMESだからこそ持っている強さであり、自分自身がここにいる理由です。

今後もPR TIMESらしいPRパートナーサービスのあり方を追究し、また自分自身のPRパーソンとしてのキャリアも積み上げていけたらと思っています。