CULTURE 08

初の連携協定を実現。新たな挑戦を支えた「チームワーク」とは

  • 村田 悠太(株式会社PR TIMES 営業本部)
  • 大久保 麻子(株式会社PR TIMES コミュニケーションプランニング事業部)

DATA:2019.12.02

なるほど。当日ギリギリまでお二人が奔走されている姿が目に浮かびます。これまで担当されてきたお仕事と比べても大変な事案だったのでしょうか。

大久保:ものづくりにはデッドラインがあって、それがとても早かったので苦労しました。工程ごとに軌道修正をしながら進めていくのは、普段の仕事の進め方と違って戸惑いもありましたが、初めてプロダクトを一から作ったというのは良い経験になりました。

村田:私の場合、新しいことに取り組むのは、結局今までやってきたことの掛け合わせだと思っているので、作業工程などにおいて「大変」という感覚はありませんでした。ただ、会社の代表として記者会見に登壇したのは初めてだったので、いままでになく緊張しましたね(笑)

お話を聞いているとお二人の強いチームワークを感じます。普段から一緒に仕事をする機会が多いのでしょうか。

村田:機会は多いと思います。大久保は、未経験のことでも「最後には絶対何とかする」というマインドが強いのでとても信頼しています。お客様やエンドユーザーのためにギリギリまで粘って一案を差し込む、といった仕事をしてきた姿を間近で見てきました。互いにプロとしての信頼関係の中で、役割分担をしながらチームとして動けていると感じています。

大久保:村田と企画を練る際、その先にいる生活者のことを考えて、企画の良し悪しを話し合えるからでしょうか。過去にも「大久保さん、これで話題になると思います?」ってストレートにダメ出しをされたこともありました(笑)。そういったストレートでフラットなコミュニケーションが企画のブラッシュアップにつながっていると思います。

世に出ていない情報こそが“情報”。二人が今後目指すプレスリリースの在り方とは

今回の協定の提携を振り返って、PR TIMESとしての今後の展望などをお聞かせください。

大久保:誰かの意識を変えたり、新しいことにチャレンジするきっかけを作れたりするのが、PRの魅力だと思っています。今回の協定の提携も時間はかかりましたが、現在いくつかの市町村から実際にプレスリリースを出していただいています。

“新たな行動”には、その結果がすぐに出るものもあれば、時間を経て「あの時に動いていてよかった」と感じるものもあります。きっと「プレスリリースを出す」という慣れないアクションを起こしていただいた自治体にも、何か気づきがあったのではと思うんです。今後、地方自治体の方に「いい協定だった」と振り返ってもらえるようにしたいとも強く思っています。

村田:今後は、地方でも自治体や商店街自らが自身の手で機会を広げていくことが必要になってくると感じています。その一つの手段として情報発信があると思います。


町の商店街や企業にも言えることですが、狭い地域の中で取引を続けていると、やはりビジネスとしての機会が限られてしまうと思うんです。取引相手が3社しかなければ、1社なくなった時のダメージも大きい。それを、情報発信の力で防ぎたいんです。

いまやSNSでも手軽にできることですし、取り扱う情報によってはプレスリリースを使って発信することも必要だと思います。また、内容も災害情報などを市民に届けることはもちろん、例えばボランティア情報などを発信することによって、人と地域の絆を深めることにもつながるはずです。移住など様々なトピックスを通して、協定が各自治体に何かしら貢献をしていけたらと思っています。

大久保:マスメディアの中でも、特にテレビは大衆向けに新たな情報を発信している媒体ですが、今ではテレビの作り手たちでさえ「一番欲しい情報は、まだ世の中に出ていない情報だ」とおっしゃっています。それくらい、情報が溢れている時代なので、新たな情報を見つけることは難しい。

今年の台風19号の被害についても、テレビで大きく報道していました。しかし、甚大な被害を受けた中でも、どこのメディアにも取り上げられていない地域があるはずです。こうしたメディアの目に止まらない情報こそ、自身で発信をしていく必要があると思うんです。そうしないと、ほかの情報に埋もれてしまいます。我々PR TIMESもそこに積極的に気づいていくべきですし、そういった地域の情報に関するサポートをすべきだと思います。

「こんなのちっぽけな情報かな」と思うことこそ、どんどん世の中に出していただきたい。まだ世に出ていない事実こそが“情報”だと思うんです。初めは「山菜がとれました!」という内容でもいいと思いますよ。もしかすると、それを皮切りに「日本で最も大きい山菜が取れた」といった新たなニュースにつながる可能性だってあり得ます。私たちは、そういった情報発信のハードルを下げることで、まだ誰の目にも止まっていない情報を世に提供していきたいと考えています。


取材・執筆:伊藤紺 編集:田代くるみ@Qurumu 撮影:関 竜太