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たった2人で回すJALパックの広報宣伝。リリース作成等をアウトソースすることで「攻め」の業務に注力できる体制に

DATA:2014.05.14

  • クリッピングを4~5社で比較。紙だけでなくWebも網羅する点を評価して導入
  • メールで簡単に指示するだけで、翌日にも100点を付けられるリリース案が届く
  • PR TIMES自体の媒体力も向上。3年前と比べて平均PV数は1.6倍に増えた

1965年に登場した日本初の海外パッケージツアー「ジャルパック」。従来は販売代理店に100%頼って利用客を獲得してきましたが、インターネットの普及を受けて方針を転換。パッケージツアーの直販サイトを立ち上げました。

そんな同社で広報宣伝業務に当たる担当者は、たった2人。直販サイトへの誘導を増やすため、WebでのPRにもっと注力したいところでしたが、日々の業務に対応していくだけで手一杯でした。

そこで、プレスリリースの原稿作成・配信などの業務をPR TIMESにアウトソース。広報担当者が本来注力すべき「攻め」の業務にもっと時間を割こうと考えました。

以来、3年にわたって一緒に仕事をしているPR TIMESについて、ジャルパックはどのように評価しているのでしょうか。株式会社ジャルパック 販売部 業務グループ 広報宣伝担当の宮原祐マネジャーにお話を伺いました。

販売経路としてWebが台頭。けれどWeb PRに割く余力がなかった

以前はどのような体制で広報活動に取り組んでいましたか。

 当社では以前から、私ともう1人の2名体制で広報と宣伝を担当しています。広報以外の業務負荷が大きく、2人だけでは必要最低限の広報業務しかできていないと感じていました。

 けれど最近になって、ツアーの販売経路としてWebの比重が大きくなっています。Web経由の申し込み件数は、代理店経由の申し込み件数に迫る勢いで伸びてきています。広報宣伝担当者としては当然、Webからの問い合わせを増やすための施策にも力を入れていかなければいけません。ですが担当者2人だけでは、そこまで余力がない状況でしたね。

4~5社のクリッピングを比較。テレビ、新聞・雑誌、Webを網羅する点を評価

そんな中でPR TIMESを導入しようと検討したのには、何かきっかけがあったのですか?

 以前から利用していたクリッピングサービスの依頼先を見直したことがきっかけです。4~5社で比較して、最も魅力的だったのがPR TIMESのクリッピングサービスでした。

 それまで使っていたサービスは、新聞や雑誌などの紙媒体で取り上げられた記事の分しかクリッピングされませんでした。それがPR TIMESなら、Webやテレビも含め、さまざまな媒体で取り上げられた実績をまとめてくれます。

 今は紙媒体だけではなく、まずWeb媒体で取り上げられて、そこからさらにSNS上で拡散することが重要になってきました。PR TIMESは数多くのWeb媒体を調べて掲載実績を集めてきてくれるので、当社のリリースがどれだけ広い範囲にまで行き渡ったかを把握できます。時代の流れに即したサービスだと感じました。

 しかも、料金が安い。非常に助かっています。

 それがきっかけでやり取りするようになり、プレスリリース原稿の作成や配信も代行していただけるメニューもあると伺いました。そこから広報業務の一部を手伝っていただくことになったのです。

依頼の翌日に原稿が届くことも。メールでの簡単な指示だけで意図が伝わる

プレスリリースの作成代行について、依頼から納品までの流れを教えてください。

 社内でプレスリリースとして発信したいネタが出てきたときは、そのままメールでPR TIMESに連絡し、リリース原稿の作成を依頼します。

 作成代行を依頼した3年前から担当者が変わっていないこともあって、こちらの意図をほとんどくみ取ってくれるんですよ。ひどいときはPDFなどの資料もなく、「こんな感じのことをやります」と個条書きでまとめた程度のメールを送るだけで、リリース原稿として仕上げてくれます。

 作成を依頼するたびに打ち合わせを開いて細かく指示を出さなくても、100点を付けられるレベルの原稿が届きます。メールだけで完結できるので、とても効率がいいですね。

 それに、PR TIMESはとにかく仕事が速いんです。「明日までにできますか?」なんて冗談半分で依頼すると、本当に翌日までに原稿案を提出してくれます。普通ならば2~3日はかかるのではないでしょうか。

 ただ、送られてきた原稿をそのまま配信しているわけではありません。そのリリースが露出狙いなのか、ツアーへの申し込み重視なのかで書き方を変えるようにしています。他にも、当社が特に主張したい点を強調するなどして「ジャルパックとしての色」を加えることで、100点だった原稿を120点の原稿へと磨き上げてから配信するように心掛けています。

アウトソースで確保できたリソースを、広報が注力すべき「攻め」の業務に

プレスリリース作成の手間をかなり省けたようですが、それ以外にも業務の効率化につながっている点はありますか?

 クリッピングについては日々の結果がメールで届きます。Webの掲載実績についてURLを添えて送ってくれるので、そのまま社内へ回覧に出しています。

 他にも毎月、プレスリリースが記事として露出した量を広告費に換算した数値など、成果をまとめた資料を送ってもらっています。月次定例の部長会議や役員会の資料として、一部のグラフや表をそのまま使うこともありますよ。

業務の一部をアウトソースすることで、導入前よりも余裕ができたかと思います。そうして捻出された時間は、どのような業務に回しているのでしょう。

 有力媒体や旅行専門誌などの記者にアプローチを掛けるところです。そうすることで記事として取り上げてもらえる確率を上げ、露出を増やそうと試みています。

 そうした業務こそ、広報が本来、一番注力すべきところではないでしょうか。以前は人員不足でなかなか手が付けられなかった「攻め」の仕事に、ようやく本腰を入れられるようになったのです。

 具体的には、JALの広報部に頼んで旅行情報誌の担当者を紹介してもらい、「記事を書いてもらえないか」と気軽に頼めるような関係を築こうと努めています。また最近では、テレビでの露出も増やしたいと考え、テレビ局の担当者と接点を増やしていくところに力を入れています。

 他にも、2014年は自由に海外旅行できるようになって50周年を迎える年です。ジャルパックも間もなく50周年ということで、50周年記念ツアーを企画しました。そういった広報活動のきっかけになる素材を増やしていって、もっとこちらから仕掛けていきたいですね。

新たに社員を採用するよりも割安で、1人分以上の成果を出してくれる

PR TIMESの利用を始めたのは3年前と伺いました。PR TIMESの「プレスリリース配信サービス」に限って見ると、この3年でどう変わりましたか。

 利用開始時のリリース10本と直近の10本を比べると、1本当たりのPV数は約1.6倍に伸びました。もちろん当社も工夫していますが、記者やブロガーの方々からの閲覧数は着実に増えているように感じます。

 PV数が増えたことで、広報に入る問い合わせ件数も増加してきています。しっかり成果にまで結び付いていると実感できていますね。

3年間業務を共にしてきて、PR TIMESに対してどのような印象を持たれているでしょうか。

 ただの「アウトソーシング先」ではなく「同じチームの一員」だと感じています。当社の広報宣伝担当は2人だけですが、PR TIMESの担当者も含めて複数人でチームを組んで動いている感覚ですね。それくらい当社の考え方を深く理解してくれていて、迅速かつ確実に仕事をこなしてくれるのです。

 広報部門を強化するために社員を1人雇おうとすれば、採用費・給与等を考えると年間で1000万円以上の費用がかかることでしょう。それがPR TIMESに委託すれば、新たに社員を雇用するよりも割安な料金で、社員1人分以上の成果を十分に出してくれます。

 そう考えると、広報業務を回しきれていない企業は、PR TIMESのような企業に業務の一部をアウトソーシングすることをもっと真剣に検討してもいいかもしれません。そうすることで広報担当者が本来取り組むべき「攻め」の業務に注力してほしいです。そのように説明すれば、上層部も十分に説得できると思いますね。