PR TIMESのイベント
キングコング西野さんが手掛けた絵本「えんとつ町のプペル」、別府市が企画した温泉×遊園地のレジャー施設「湯~園地」など、クラウドファンディングを使って数千万円もの資金調達に成功するプロジェクトが登場するようになってきました。
クラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE」だけでも、これまでに6500件以上のプロジェクトが立ち上がり、約24万人から総額24億円もの支援金が集まっています。
アーティストや学生、企業・大学などが思い・アイデアを実現させる資金を集めるための場として浸透し始めたクラウドファンディング。これからますます多くの方が資金調達のためにクラウドファンディングを利用することになるのでしょうが、プロジェクトを成功に導くためにはどんなポイントを押さえておけばいいのでしょうか。
PR TIMESとCAMPFIREは2017年5月29日、「クラウドファンディングにおけるPRセミナー【PR TIMES×CAMPFIRE】」を開催。プロジェクトをより多くの人に知ってもらうためのPR術などについてご紹介しました。そのセミナーで語られた内容を再録します。
CAMPFIREの笠原と申します。CAMPFIREは2011年にサービス開始した日本最大級のクラウドファンディングプラットフォームです。
「クラウドファンディング」とは、インターネットを通して不特定多数の人(=crowd)から資金を募る(=funding)こと。クラウドファンディングを利用すれば、実現したい思いを持っているプロジェクトオーナーが、活動資金を集めることができます。
私たちCAMPFIREも、「小さな火を灯しつづける」を合言葉に、誰もが気軽に資金を集めて思いを実現できるように、クラウドファンディングサービスを運営しております。
CAMPFIRE には、1万円の資金調達を目指すものから5000万円規模のものまで、これまでに6000件以上のプロジェクトが掲載されてきました。現在は1カ月に400件前後のプロジェクトが立ち上がっています。サイト全体のPVは月間300万以上、累計の支援額は22億円を突破いたしました。(数字はイベント開催時のもの)
ユーザーの年齢層は20~40代、特に30代の方が多く、男女比は6:4となっています。関東圏在住の方が多いです。
クラウドファンディングを利用する際には、「購入型」「寄付型」「投資型」「融資型」という4タイプのやり方から1つを選び、支援を集めることになります。
購入型は、支援金額に応じてリターン(お返し)を支援者に返すやり方です。リターンを渡す必要のない寄付型というやり方もあります。投資型は、事業から得られる収益を支援者に分配するか、非上場企業の株式を支援者に発行する手法です。融資型は、集まった支援金に対して金利を毎月支払うことになります。
これら4タイプのうち、主流になっているのは購入型です。プロジェクトオーナーが自らの思いを伝え、「共感した」「支援したい」「欲しい」と感じた方から支援金を集めるものです。
購入型のプロジェクトも詳しく見ると、「All or Nothing」「All – in」「ファンクラブ」という3種類のやり方があります。
All or Nothingは、プロジェクト期間中に目標金額の支援を集めることができたときにだけ資金を受け取れるやり方です。目標額に1円でも届かなかったときには、支援金を全額、支援者に返金しますし、手数料も発生しません。
それがAll – inでは、目標額に到達しなくても期間中に集まった支援金を全額受け取ることができます。
ファンクラブは毎月支援金を払ってもらう代わりに、毎月リターンを届けることになります。
クラウドファンディングを実施する利点としては、「資金を調達できる」こと以外に、大きく2つあります。
1つ目は「顧客を知る」目的、テストマーケティングとして利用できること。どれだけの人に購入してもらえそうだから、どのくらい生産すればいいのか、クラウドファンディングの反響を確認してから生産量を決定できるようになります。
2点目は「PRにつながる」ことです。プロジェクトで紹介した思いや製品自体が素晴らしいと、多くのメディアで紹介される可能性が高くなります。
さらに、「こんな製品を作ります」とシンプルに発表するよりも、クラウドファンディングを使って「こんな製品を作りたいので、みんなで一緒に作りましょう」と呼び掛けた方が共感を集めやすくなり、TwitterやFacebookなどでより広範囲に情報を届けられるようになります。
こうした利点があるクラウドファンディングですが、国内にはCAMPFIRE以外にもいくつかのクラウドファンディングサービスがあります。
その中でCAMPFIREが選ばれている理由としては、プロジェクトを掲載する手数料が8%と低率であることが挙げられます。
また、掲載前の審査にかかる期間が短く、最短で即日掲載が可能です。その他に、カスタマーサポート、マーケティング、PRなどのチームがあり、さまざまな面でプロジェクトの実行者、プロジェクトオーナーをサポートしております。
その他にも、社会貢献に特化した「GoodMorning(グッドモーニング)」、ファッション専門の「CLOSS(クロス)」、新商品開発を目的とした「モーコレ」、地域活性化を目指す「CAMPFIRE×LOCAL(キャンプファイヤーローカル)」という4つの特化型クラウドファンディングサービスを運営しているのもCAMPFIREの特徴です。
このようなクラウドファンディングサービスを運営してまいりまして、「クラウドファンディングとは、いかに共感を集められるか」だと考えるようになりました。
規模が小さなプロジェクトでも、数千万円を集める大規模なプロジェクトでも、支援者は共感できる部分があるからこそ、SNSでのシェアや、出資といった行動で応援してくれるのです。
いかに共感を集めるか。クラウドファンディングを利用して資金調達するときには、それを念頭に置いて、プロジェクトに掲載する内容や、PRするメッセージを考えていくとよいのではないでしょうか。
PR TIMESマーケティング本部の江口と申します。PR TIMESより、クラウドファンディングを成功に導くためにはどのように情報発信すればいいのか、「タイトルの付け方」「共感が集まる情報創造のフレームワーク」という2点に関して説明させていただきます。
クラウドファンディングの国内市場規模は、2012年の71.6億円から2016年には477億円まで拡大しています。国内主要クラウドファンディングサービスで支援された金額の月次累計は、2016年11月には80億円を突破しました。
そうした市場の拡大に合わせて、クラウドファンディング関連のニュースも、2013年に6930件だったのが2016年には5万7100件へと急増しました。Googleトレンドを使って調べてみても、「クラウドファンディング」というキーワードの検索数は右肩上がりになっています。
こうした状況で、自分たちのプロジェクトを紹介するプレスリリースをメディアに取り上げてもらうには、どのようにすればいいのでしょうか。
まずはメディアがプレスリリースをチェックするやり方から考えてみましょう。
メディア関係者の中には、プレスリリース配信サービス「PR TIMES」のフリーワード検索機能を使って、「クラウドファンディング」というワードを含むプレスリリースをチェックしている方もいます。
「クラウドファンディング」の検索結果画面を開いて、タイトルと画像をチェックし、興味を持ったプレスリリースはクリックして内容を確認し、「自分たちの読者にとって有益な情報になるか」と検討して記事として取り上げるかどうかを判断することになります。
このような流れで検討されることになりますから、タイトルと画像に興味を持ってもらうこと、特にタイトルの付け方が非常に重要になるのです。
それでは、どのようなタイトルを付ければメディアに興味を持ってもらえるのか、実例を挙げて解説してみましょう。
PR TIMESを使って配信されたプレスリリースの中に、「株式会社YEAAHと株式会社K&L、世界初・歩行者向けナビゲーションIoTデバイスの製品化に向けて、Kickstarterにてキャンペーンを開始!!」というものがありました。
ただこのタイトルでは、「Kickstarter」が海外の主要クラウドファンディングサービスであることを知らないメディア関係者が見ても、興味を持ってくれないでしょう。しかも、プロジェクト自体の魅力を、タイトルだけで十分に伝えきれていません。
このタイトルをどう改善すればいいのでしょうか。押さえてほしい鉄則が2つあります。1つは“会社名”より“社会性”を優先させること、そしてタイトル内でプロジェクトのオリジナリティを明確に示すことです。
鉄則に従うと、先ほどのタイトルを次のように改善できます。「世界初、道案内をする石型IoTデバイス『Compass Stone』。製品化に向けKickstarterにてクラウドファンディングを開始」。
社名を外して、「世界初」「道案内をする石型IoTデバイス」というオリジナリティを明確に示しました。さらに「Kickstarter」だけでなく、「クラウドファンディング」というキーワードを追加しました。
実際には当初のタイトルでプレスリリースは配信されました。それがきっかけになって、Compass Stoneはテレビ番組「ワールドビジネスサテライト」で取り上げられ、一定の注目を集めることには成功しました。けれど、魅力的なタイトルを付けられていたら、もっと多くのメディアに露出していたはずです。
また、クラウドファンディング関連のプレスリリースを配信するのなら、タイトルの付け方に加えて、配信するタイミングも重要になってきます。
時間と知名度という2つの軸で考えてみましょう。立ち上げたばかりで知名度の低いプロジェクトでは、プレスリリースを配信しても話題になりにくいというイメージがあります。逆に、時間が経っていて知名度の高いプロジェクトは、ニュースになりやすいと想像できるのではないでしょうか。
実際、そういう面は確かにあります。キングコング西野さんが個展を開催するためにクラウドファンディングを実施して国内最多の支援者を集めたというプレスリリース、その西野さんのプロジェクト支援者数をSMAPファンが立ち上げた「SMAP大応援プロジェクト」が上回ったと伝えるプレスリリースなど、資金調達額や支援者数で記録を達成すると報道される可能性は高くなります。
けれど、「立ち上げたばかりで知名度の低いプロジェクト」でも、メディアに取り上げられて話題になった事例はあります。
例えば、株式会社favyが2016年6月に配信した「日本初!定額制『生ハム食べ放題』の飲食店を作ります!6月20日より先行募集開始!クラウドファンディングサイトMakuakeで定額制『生ハム食べ放題』会員を募集します。」というプレスリリースです。PR TIMESで多くのPVを集め、Facebookのいいね!を514件獲得しました。
他にも「株式会社ALL YOURS 24か月連続クラウドファンディング第一弾。『洗濯を繰り返しても、色が変わらない黒いパンツ』製作プロジェクト開始」も注目されました。これまでに多くの注目を集めています。
どちらも、プロジェクトオーナーの知名度とは関係なく、メディアが「面白い」「役に立つ」と評価して記事化されることになりました。中身が「共感できる」情報であれば、ニュースとして取り上げられる可能性は十分にあるわけです。
クラウドファンディングの場合、プロジェクトに対して「共感できる」と思ってもらえると支援につながるわけですが、ニュース記事の場合は「共感できる」と感じてもらえるとSNSでのシェアやいいね!が増えて拡散していきます。
クラウドファンディングへの支援とSNSでの拡散、どちらも「応援したい」という思いが行動として表に出たものになります。つまり、クラウドファンディングにおいてもニュース記事においても、生活者に強く共感・共鳴してもらうことが大切になるといえます。
生活者のなかでもっと強く共感・共鳴を醸成することは簡単なことではありません。けれどそこは、PRが得意とすることなのです。
どのようにPRすれば、もっと強い共感・共鳴を生み出せるのでしょうか。PR TIMESが考案したフレームワーク「DEVELLOP」をご紹介しましょう。
まず「D」はDiversity=多様性です。多様な人のあり方に寄り添ったコミュニケーションを心掛けてください。
2つ目の「E」はEmotional。感情に訴え掛けるようなストーリーベースで語ることで、生活者の心を揺さぶるように意識しましょう。
続いて、「V」はVisualです。情報を伝えて拡散してもらうためには、視覚情報によって概念やイメージをスムーズに伝えることが非常に大事になると考えております。
次の「E」はEmpathy。生活者の反応・共感を重要視すること、多くの人から共感を得ることができたら、その事実をPRなどで伝えるようにしましょう。
そして「L」の1つ目はLink、2つ目はLoyaltyです。社会とのつながり、社会背景と関連付けてPRする内容の意義を説明すること。そしてブランド愛やファン心理を尊重してコミュニケーションを取ることが大切です。
「O」はOriginality=独自性です。「世界初」など、独自性を見つけてアピールすることがポイントになるでしょう。
最後の「P」はPersonalize。ターゲットとする層に「自分に関係のあることだ」と受け止めてもらえるような情報を入れるように意識してください。
この「DEVELLOP」というフレームワークで考えますと、先ほどのfavyの事例では第1にVisualが非常に優れていて、「生ハム食べ放題」が直感的に伝わる画像が用意されていました。クラウドファンディング自体がEmpathy、共感を集める行為ですし、定額制の会員を募集することでLoyaltyも発生するでしょう。「日本初」というOriginalityがあったことも注目された要因だったのではないでしょうか。
もう1つのALL YOURSの事例では、まずはPersonalize、黒いパンツを所有している人たちの悩みに応える製品であること、「本当に色が落ちないの?」と思う2面性のある情報であることがメディア・生活者を惹きつけています。
クラウドファンディングのプロジェクトやプレスリリースの内容を考えるとき、このDEVELLOPをぜひ参考にして、クラウドファンディングのプロジェクトやプレスリリースの情報発信のやり方を考えるようにしてください。
こんにちは。蜜健会のアヤジロと申します。
蜜健会はアナログゲームの制作サークルです。アナログゲームとは、UNOや人生ゲーム、CATAN(カタン)など、電源を使わなくても遊べるゲームのことです。
私はクラウドファンディングを使って、アナログゲーム「マジョリティパーティー」を再販する資金を集めました。
マジョリティパーティーは、質問に答えて多数派になることを目的とするパーティーゲームです。例えば「押すと今すぐに1億円をもらえる。しかし、10年後に1.1億円を失う」というボタンがあったとします。そのボタンを押すか押さないか、その場のみんなでワイワイしゃべりながら、多数派になりそうな回答を選んでいきます。
マジョリティパーティーのクラウドファンディングは、CAMPFIREを使って2017年2月に実施しました。「20万円くらい集まればいいかな」と思って始めましたが、最終的に213人の支援者から109万9821円を出資いただけました。
イベント限定で販売するために150部ほど生産しようかと計画していましたが、反響が大きかったので1500部作ることになりました。今ではAmazon.comや大手量販店などでも販売していただいています。
クラウドファンディングを成功させるため、いろいろと工夫してみました。その中で、特に大事だと思った3つのことをご紹介しようと思います。
1つ目はリターン(お返し)のセット内容を練ること。3000円のセットを200人に購入いただいた場合の支援総額は60万円になりますが、4000円や7000円、1万5000円ともっと高価なセットも企画しておけば、総額はさらに増えるかもしれません。
セット内容の考え方として、私たちはまず、セットのおまけとして提供できるものを50個ほど書き出しました。次に、それぞれのおまけを用意するのに必要なコストを計算し、支援してくれる人はアナログゲームのファンなのか、イラストが好きな人なのか、大学の飲み会などを盛り上げたい人なのかと支援者像を固めました。そうした支援者像を踏まえて、「欲しい」と思ってもらえるセット内容を企画。最後に、セットのラインアップを検討して、一番売りたいセットが売れるようになっているか、セットの種類が多過ぎないか、それぞれのセットを差別化できていて求めてくれる支援者像が明確になっているかと確認しました。
2点目に、クラウドファンディングを成功させるためには、初動が命です。初動で多くの支援を集めることができればCAMPFIREの「人気上昇中のプロジェクト」に選ばれて露出が増えるかもしれません。ニュースメディアに注目してもらえる確率も上がるでしょう。
支援者の目から見ても、1円も集まっていないプロジェクトと1000万円集まったプロジェクトなら後者の方に魅力を感じるでしょう。「欲しい」という気持ちがわきやすくなるとも思います。
初動を勢いづけるためには、プロジェクト開始時にプレスリリースを配信するのが有効だと考えます。また、あらかじめ知人に「支援していただけるなら、ぜひ初日にお願いします」と頼んでおくことも大切です。
PRを実施するのも、知人に支援を頼むのも、初日に支援が集まるように意識してみてください。
最後に、ページデザインを洗練することにも力を入れてください。デザインがしっかりしていれば、プロジェクトの内容をしっかりと読んでくれるユーザーが増えますし、信頼されやすくなって支援も増えると思います。
具体的なやり方としては、デザインが上手いプロジェクトページの構成を参考にすること、画像や動画をたくさん掲載すること、文章も画像ファイルとして掲載するとテキストを読みやすくレイアウトできますし賑やかな印象を与えることができます。こうしたところを意識してみてください。ご清聴ありがとうございました。
宅飲み酒場アヤノヤの西田です。私は自己資金がわずか40万円しかなかったのですが、公庫からの融資とクラウドファンディングで250万円の資金を集め、アヤノヤを開店しました。
本日は、クラウドファンディングについて話をするということで、まずはクラウドファンディングに成功する人としない人の違いを考えてみました。
クラウドファンディングの成功例として有名なのは、お笑いコンビ・キングコングの西野亮広さんでしょう。クラウドファンディングはインターネット上で募金を集める仕組みですが、私は駅前で募金箱を持って立つのと変わらない側面もあると考えます。
西野さんのような著名人が募金箱を持って立っていたら、それを見た人は内容を十分に確認せずに支援してくれるでしょう。けれど、私が募金箱を持って立っていても、恐らくお金を入れてくれる人はほとんどいないと思います。つまり、クラウドファンディングであっても、情報発信力を持つ有名人の方が、成功しやすいのです。
また、「どの駅前に立つか」も大切です。渋谷や新宿といった多くの人が利用する主要駅と乗降客数が多くない地方の駅、前者の方が募金は集まるでしょう。
クラウドファンディングで言うと、前者はCAMPFIREなどの大手サイトに当たるのですが、クラウドファンディングについて何も知らなかった私は、飲食店特化型のクラウドファンディングサービス「kitchenstarter」でプロジェクトを立ち上げました。
サイト全体のアクセス数や、FacebookやTwitterのフォロワー数で比べると、大手サイトを利用した方が圧倒的に成功する確率は高くなると思います。
それでも注目してもらうことさえできれば、インターネットを利用しているクラウドファンディングは、いつでもどこでも支援してもらえる可能性はあります。私の場合、オフラインとオンラインの活動を組み合わせることで、何とか資金調達を成功させることができました。
私が取った具体的な行動としては、クラウドファンディングの期間中、オフラインのイベントを見つけては参加し、必ず1人以上と仲良くなってアヤノヤのプロジェクトを応援してくれるように頼み込みました。
オンラインの活動としては、毎日Facebookを更新しました。特に意識したのは社長にシェアしてもらうこと。Facebookを利用する40~50代の社長にシェアしてもらうことができれば、その友人としてつながっている数千人へ拡散していくかもしれませんから。
クラウドファンディングを成功させるためには、タップしたくなるタイトルを付けることも大切です。
私は最初、「西田あやのが、エールを送る!」というタイトルでプロジェクトを立ち上げました。ところが、このタイトルでは公開から20日経っても、大して支援が集まりませんでした。「完全に失敗したな」と気が付いて、ページ全体をリニューアルして「なかのぶ商店街で、ぼっちでも楽しめる宅飲み酒場をオープンしたい!」というタイトルに変更しました。プロジェクト期間は30日。既に20日が経っていましたが、最後の10日間で何とか盛り返して目標金額を達成できました。
この私自身の失敗体験を踏まえて考えますと、タイトルを考える前に、プロジェクトについてしっかりと考えて、内容を整理しておくことが大切でしょう。
何がしたいのかコンセプトを固め、誰に向けて、どんな商品を、どこで、いつ、どうやって提供するのかと整理し、他のプロジェクトと比べて最も差別化できるポイントをタイトルに盛り込むのがいいと思います。
最後は精神論になりますが、思いどおりに進まないときこそ、打開するチャンスだと私は考えています。
みんなFacebookのいいね!やTwitterのツイートで応援してくれるかもしれませんが、なかなかお金で支援してくれません。くじけずに支援を呼び掛けることが大切です。
そして、自分のプロジェクトに自信を持ってください。魅力的なプロジェクトが他にたくさんあっても、「このプロジェクトを実現したい」という自分の熱意だけは誰にも負けないと自信を持って、必死にがんばってください。
仮に失敗したとしても、どうやれば成功できたかと振り返ることが大切です。飲食店経営者・大嶋啓介さんの言葉ですが、「挑戦の先は、成功か学びしかない。失敗とは何もしなかったこと、行動しないこと。そして、あきらめること」。たとえ1回失敗してもあきらめず、学んで次回の成功につなげてください。