OUR WORKS 12

有力ブロガーから一般層への拡散を意識したPR施策でアプリ「UBiO」の魅力訴求に成功

DATA:2014.02.04

一部の愛好家向けにオーディオ音質を改善する機器・ソフトウェアを提供してきたサウンドサイエンス株式会社は、広く一般層も対象としたオーディオ音質改善アプリ「UBiO」を開発。より多くの人にアプリのことを知ってもらいたいと、PRのやり方について、同社プロダクトマネージャーの角元総一郎氏からPR TIMESにご相談をいただきました。
「開発したアプリをPRしたい」という企業が増えていますが、そうした企業向けに、PRに必要なサービス一式をまとめて用意したのが「アプリPR」というサービス。サウンドサイエンスにも「アプリPR」をご利用いただき、「UBiO」がiTunes Storeで有料アプリランクミュージックカテゴリーで1位、有料全体のカテゴリーでも5位に入るなど、確かな成果に結び付いています。

「UBiO」開発に込めた思いなどを聞かせていただけないでしょうか。

サウンドサイエンスはオーディオの音質を改善する機器・ソフトウェアを開発しています。そうして培ってきた技術を活かし、2012年10月に高音質で音楽・音声再生できるアプリ「UBiO」をリリースしました。
 高級イヤホンや、周波数の帯域ごとに音質を調整できるイコライザーといった機器を購入してまで高音質にこだわるユーザは少数派です。一方、「UBiO」は「より多くの人に感動の音質を届ける」ことをコンセプトとして開発しました。低価格ですし、どんなイヤホンを使っても音質改善を実感できます。音質の調整方法も簡単です。マスマーケットで勝負したいと思い、まずは1万ダウンロード(DL)を目標数字として設定しました。
 ですが、当社にはアプリをPRした経験がありません。どうすればアプリの情報を効率的に拡散できるのか。専門家からアドバイスを受けながらPRについて計画していこうと考えました。

どのようなPRを望んでいたのでしょうか。

 Webメディアでの露出を増やしたいと感じていたことから、Webメディアとのつながりが深そうなPR TIMESに相談しました。「より多くのWebメディアに取り上げてもらえて、ユーザへのリーチを拡大するために、どのような提案をしてもらえるか」と大枠の情報だけを伝えましたね。
 すると、「アプリPR」というスマートフォン/SNS向けのアプリをPRするための専用メニューがあるという回答をいただけました。

 アプリPRは、アプリの認知を広めるための総合的なPR施策をパッケージ化したものです。PR TIMESの主要サービスであるプレスリリース配信を利用できるのに加えて、影響力のあるブログでの体験レビュー記事の掲載、Twitter/Facebookなどで拡散されやすいアプリ専用ブログメディア/大手ポータル/IT系情報サイトにも個別に情報提供するなどして、記事化してもらえるように働き掛けてくれます。
そこまでのサービスが含まれていれば、アプリのPRに十分だと感じましたから、「アプリPR」を利用してみようと決めました。

アプリのPRを実施する際には、どんなところを重視しながら進めましたか。

 まずはガジェット好きの影響力あるブロガーに「UBiO」の機能性の高さを実感してもらい、続いて「UBiO」を評価してくれたブロガーからより多くの一般ユーザに拡散していってもらおうと計画していました。

ですから、気を配ったのは、「UBiO」の魅力を伝える表現方法です。敷居を上げないように、あまり技術的な要素については深いところまで言及し過ぎず、一般ユーザにも理解しやすいように「UBiO」を取り上げてほしいとブロガーの方々にお願いしました。
ただ「記事」として主体的に取り上げてもらうわけですから、過剰な干渉にはならないように留意しましたね。

「アプリPR」の成果はいかがでしたか?

アプリPRを展開した時期は、アプリのリリースから1カ月以上が経った11月下旬でした。そのころにはDL数はほぼ横ばいになっていましたが、アプリPRを実施した直後、DL数は前日比で8倍に増え、iTunes Storeの有料アプリのミュージックカテゴリーで1位、有料アプリ全体のカテゴリーで5位、無料・有料アプリを含めた総合部門でも40位に入りました。

特に、「ロケットニュース24」で記事として取り上げられたことから認知が広まったようですね。記事は400件近くTweetされ、多くの方に興味を持っていただけたようです。その後も順調にDL数は増え、2013年1月時点で、1万DLを達成しています。
アプリの場合、PR施策がどれくらいDL数に貢献したかがある程度は分かります。どのような切口・見せ方でPRをすれば、アプリの持つポテンシャルを引き出せてユーザ数を最大化できるのか。それを考えるのがPR担当者の腕の見せどころになってくるのではないでしょうか。

「UBiO」を今後、どのように発展させていきたいですか。

ユーザの生活スタイルは年齢・住まいでも大きく変わりますので、これに合わせた3つのアプリを新たにリリースします。サービスバリエーションを増やすことで新たな課題も見えてきてよりユーザが満足できるサービスが何であるか継続的につかんでいかないといけません。

より汎用的な音質・使い勝手が良いプレーヤが求められてるので、新しい挑戦をしたいところではあります。ただユーザの純正プレーヤを使用している習慣を変えるのは安易ではないので、音質という切り札でどこまでふみこめるか?これがUBiOの役割ですね。

アプリは市場の変化・課題に対して低コストで適応できますし、ボーダレスなので我々サウンドサイエンスのような小さい会社にはとても有利です。またスピーカ〜アンプの商品企画ができるのでハードウェアからも音質を提案していきたいです。