PR TIMESのカルチャー
CULTURE 62
DATA:2025.05.21
みなさんこんにちは。20新卒、入社6年目の吉田です。あっという間にPR TIMESでの日々が5年も経ってしまい、驚くばかりの春を送っています。
就活中の春を振り返ると「5年後、10年後の自分はどのようにイメージしていますか?」などの質問をされるたびに「そんなの分かるか!!」と思っていました。ただ「誰かを応援することが好きで、それを仕事で体現できる広報PRに携わりたい」という思いは明確にあり、PR TIMESに入社を決めたのを覚えています。
5年経った今、私は入社当初(というか異動の直前まで)全く想像していなかった、SaaSサービスの営業を行っています。でも、今が一番楽しく働いています。
私が「だれか」お伝えする「だれブロ」。今回は、誰かの応援をすることが好きな私が、それが出来なくなった経験と、そこから立て直して全く異なるサービスへの異動を決断できた話を綴ります。
吉田 優
Tayori事業部 第二営業チーム マネージャー
2020年新卒でPR TIMESに入社。プレスリリース配信プラットフォーム「PR TIMES」の営業・カスタマーサポート/サクセスとして、広報・マーケ担当者の成功支援に4年半従事してきました。2024年秋よりTayori事業部に異動。自身のカスタマーサポート経験も踏まえ、新規のお客様へカスタマーサポートツール「Tayori」の利用・業務改善提案を推進しています。野球・アイドル・城・マンホール・それらを堪能する旅が好きです。
遡ること入社4年目の2023年秋。組織再編に伴い、2年半所属したカスタマーリレーションズ本部(CR)から営業本部に異動をすることになりました。「PR TIMESのお客様の成功に向けたサポートをする」という業務内容はほとんど変わらなかったので問題なくやっていけるだろうと思っていましたが、異動初週で自分の甘さを思い知りました。
当時の営業本部は代表取締役の山口さんのもと、組織の立て直しを一定終えた時期。ポジティブもネガティブもオープンに開示しながら結束し、目標達成に向かって営業とPRの職能向上に励んでいました。一方の私は、ネガティブなことはなるべく隠してあまり相談ができなかったし、営業やPRも自己流で学んだだけ。2年半もCRのマネージャーを務めていながら、プロとしてお客様の前に立てる状態ではないことを痛感しました。
なんとか立て直そうともがきはするものの、周りとの差を感じるばかりの毎日。仕事に行くのが辛くなり2週間ほど休んでしまったのですが、復帰後に山口さんが誘ってくださった「散歩1on1」がターニングポイントになりました。
今同じ道を歩くと意外と緑が多いんだなとびっくり。当時は足元ばかり見ていた気がします。
会社の周りを歩きながら今考えていることをポツポツと話していた中で、自分が一番辛いことは「お客様の成功を心から願えていないこと」だと気付きました。誰かのために働くことや、誰かを応援することが好きなはずなのに、自分のことで精一杯で、お客様のことを考える余裕が全くない。それは「行動者」の存在を信じて、プロとして接し、パブリックファーストを追求する当社のミッションやバリューに反していることを意味していました。
私は元々メディア志望で広報PRに関心があり当社に入社をしましたが、何よりの決め手はミッションやバリューでした。どんなに成果が出ない時も、ミッションやバリューに沿った行動だけはしてきた自負があったので、そうではない自分になってしまっていることが辛いのだと気付いたのです。
それからは「まずは自分が誇れる自分でいよう」と営業研修やPRプランナー試験の勉強に励むと同時に、マネージャーであることの見栄を捨てて、上手くいかないことや辛いことを開示しようと、毎週の夕会でシェアすることを心掛けて過ごしていました。
2024年4月の夕会メモ。高山さんからのご指摘が的確すぎて悔しかったのを覚えています。
不思議なことに、言葉にしてみると「来週は頑張ろう」という気持ちになれます。少しずつ自分ではなく周囲やお客様に気持ちが向くようになりました。
もう一つ鍵になったのが、2024年上期に上長の小暮さんからいただいた「お客様のお客様を想像する」という言葉です。PR(パブリックリレーションズ)は、様々なステークホルダーと良い関係性を築く活動です。私たちが向き合うお客様はもちろん、その先にいる誰かにどう届けたいのか、どんな変化を与えたいのかを考えると、提案内容が変わるとヒントをくれました。お客様が配信したい内容が社会にとってプラスにならない可能性がある時には、受け取る方の心情やその後の行動を想像し、より良い方法を提案する。当社のバリューの一つでもある「クライアントファーストではなく、パブリックファースト」が理解できるようになってきたのです。
少しずつ自信も取り戻し、2024年下期は絶対に成果を出そうと意気込んでいた頃、小暮さんからTayori事業部への異動の打診があるとのお話をいただきます。メディア志望から広報PRの道を選んだ私にとって、SaaSのサービスであるTayori事業部で働くことはそれまで全く考えたことのない選択肢でした。
ただ話を聞いてみると、なぜPRが社名に入るほどの当社がTayori事業をやっているかが改めて見えてきました。Tayoriが提供するフォームを使えば顧客対応がスムーズになるし、FAQやAIチャットボットを使えば顧客が困った時にいつでも自分で解決ができます。TayoriはフォームやFAQなどを通して、お客様をはじめとした人と人との良い関係性を作るサービスなんです。一見PRと遠そうに見える事業でも、その根底にはパブリックリレーションズの考えがある。PRの考え方でお客様の成功に寄与できる可能性があることは、とても貴重だと思いました。
そして、PR TIMESで多くの広報担当者と話していたからこそ、広報担当者だけが頑張っていても社会に良い情報は伝わらないもどかしさも感じていました。だからこそPRのど真ん中からは少し視点を変えて、PR思考でお客様とその先の誰かと向き合い、行動者を勇気づけるような仕事がしてみたいと思ったのです。
私の強みの一つはやり切ることで、これまで人生を振り返っても、自らの意思で何かを途中で辞めたことはありませんでした。PR TIMESの営業として、満足できる成果をあげられていないままの異動は逃げになるのではないかと自問自答をしましたが、やってみたいと思う道を選ぶことを決めました。
冒頭お話した通り、広報PRに携わるために入社した私にとってはほぼ転職だった異動からもうすぐ半年が経ちます。この道が正解だったのかは、これからの自分の行動にかかっていると思います。ただ確信を持って言えることは、当社だからこそこのチャレンジが出来たからだということです。良い関係性を築く、つまり「誰かのために行動する」というPRの概念を大切に、お客様の成功と幸せを作れる人でありたいと思っています。