PR TIMESのカルチャー
CULTURE 09
DATA:2019.12.27
PR TIMESで半期に1度開催される社員総会。2019年度上半期の総会は、2019年10月11日、渋谷ラグナヴェールアトリエ6階の「ウエアハウス」にて開催しました。
PR TIMES社員総会の最大のコンテンツは、半期に一度の各種表彰です。今年は『Ooooopen!』というテーマのもと、株式会社リンクイベントプロデュース社のご協力をいただいての開催となりました。レポート前編ではMVP・MCPのピッチバトルを中心に、当日の様子を振り返っていきます!
今回の総会テーマは“Ooooopen!(オープン)”。これまでの歴史と、この先の未来を共有し、互いにオープンマインドを持って、始まりとなる一日にしたい、そんな想いが込められています。このテーマを体現した空間は、会場入ってすぐの「Ooooopen Gallery」に表現されていました。
「Ooooopen Gallery」には、PR TIMESが現サービスを開始した2007年以降の様々な写真・アイテムが展示されました。代表の山口さんを含め、社歴の長いメンバーの協力を得て、PR TIMESの歩みに触れる様々なシーンが集められました。普段はなかなか知ることのできない当社の歴史を、興味深く見つめる社員が多かったのが印象的です。
総会の司会を務めていただいたのは、コミュニケーションプランニング事業部の渡邉梨夏子さん・通称「わたりか」さんと、リンクイベントプロデュース社の広江朋紀さんのお二人。今回初めて社外の司会パートナーをお招きし、社員と共に進めていくスタイルで実施しました。総会は二人の息の合った掛け声によってスタートです!
私たちは社員総会こそオープンに!というコンセプトのもと、日頃より様々なご協力を頂いているパートナー企業の皆様にもお声がけをし、普段とは少し違う雰囲気の中で、社員と共に同じ時間を過ごしていただきました。
そしてもう一つ、オープンな試みとして実施したのが『テキストマイニング』です。スマートフォンから質問に回答すると、その結果がスクリーンに映し出されます。インタラクティブな空間づくりもちょっとしたこだわりです。
乾杯は、取締役 兼 経営管理本部長・三島映拓さんより。
「先日ノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんのインタビューを聞いて、PR TIMESのバリューを思い出しました。研究開発では“なんとかなる”というノーテンキさを持ちながら、一方で執念深さも持ち合わせる必要があり、そのバランスが重要だという話です。
PR TIMESのバリューも一見相反するいくつかの思想から成り立っています。相反するものをどちらも諦めず妥協しない形を目指し、どちらも実現する最適なバランスに達したときに新しい世界が見えてくる。そんなPR TIMESのバリューを体感できるコンテンツを運営メンバーが用意してくれました。
さらに、社員総会当日10月11日は、新経営執行体制がスタートされる日です。新たな第三創業期の幕開けとも言える今日、PR TIMESのバリューを体感し、楽しんで帰ってください。」
どんな相談も、いつも快く引き受けて、道を示してくれる三島さん。乾杯のメッセージも、これからの未来に向けた力強い内容となりました。乾杯~~~~!!!
社員総会のメインイベントは、半期に1度の表彰制度・MVP・MCP(※1)を決定するピッチイベントです。役員&社員による事前推薦でノミネートされたMVP候補者の4名、そしてMCP候補の3プロジェクトが総会の舞台で3分勝負のピッチを行い、この場にいる全員のオンライン投票によって総会中にMVP・MCPの受賞者を決定します。
ピッチの“名物”になっているのが、推薦者による1分間の応援ピッチ。ノミネート者がパートナーを指名します。このパートナーは必ずしも同じ部門内ではないことも多く、意外な二人の信頼関係が感じとれる瞬間でもあります。上半期の業績成果もさることながら、組織の一員としての陰ながら努力してきた姿を知ることができる機会でもあり、ピッチの見どころのひとつとなっています。
それでは、すべてのピッチを一気に紹介していきましょう!まずは、MVPにノミネートされた4名から。
※1:MCP(Most Commited Project)とは、PR TIMESで半期で最も活躍したプロジェクトに与えられる賞
PR TIMESの開発組織を強化するため、エンジニアからスクラムマスターへ役割の主軸を移し、強固な開発体制作りを推進したサービス開発本部・山田和広さん。
エンジニア向け採用イベントのハッカソンや技術勉強会も自ら主導し、採用力や技術面でのブランディングにも貢献しました。「役割は成果を出すための手段」と、ミッション達成への強い意識を忘れなかったと語ります。
ピッチパートナーに指名された代表の山口さんにマイクが渡ると、「みなさん、今の和広さんのプレゼンいかがでしたか?一見するだけでは、華々しい成果はないかもしれません」と切り出し。
その上で、スモールスタートだったハッカソンが毎年過去最高を更新し続けていること、エンジニアとしてコードを書くのが好きだった中でも組織課題を理解しスクラムマスターへの役割変更を担ってくれたことを引き合いに、「山田さんが諦めずに続けるコツコツした積み重ねが、PR TIMESの前進に繋がっている」と熱いメッセージが寄せられました。
PR TIMESとJootoの営業を兼任しながら着実に成果をあげる入社2年目の営業本部・星野恭平さん。PR TIMESでは複数のアラインスの交渉を成功させ、サービスの新たな可能性を切り開きました。2019年6月に配属されたばかりのJooto事業部でも、すでに10回以上のセミナーを開催するなど、その行動力も評価のポイント。
「経営合宿で代表の山口さんの隣に座り、階層の壁を超えたコミュニケーションを取ることも心がけた」と、業務外での姿勢もアピールしました。
ピッチパートナーを務めたJooto事業部長・原悠介さんは、普段から星野さんの”アニキ分”として彼の業務を見守り、支援する存在。Jooto事業部にジョインした頃は「正直普通かな…」と感じていたことを明かし、「朴訥(ぼくとつ)な見た目に反して、すごく積極的で行動力がある」と、日々良い意味で期待を裏切ってくれると述べられました。まだまだ語り足りないこともありそうでしたが、容赦ない3分のベルによって笑いのなか和やかに終了(笑)
この日から執行役員 営業本部長に就任された営業本部・江口学さんもノミネート。主力サービスであるPR TIMESの成長させながら、新規事業の立ち上げを営業面から推進。事業成長と営業組織の変革に大きく貢献しました。
「何が事業開発につながるかを意識した」と“会社”を主語にしたスピーチからは、視座の高さとプロフェッショナルな姿勢が伝わってきました。
残り時間わずかでピッチパートナーの三浦和樹さんにマイクが渡り、江口さんが今まで幾度となくこのピッチの舞台に立ち、その度に敗れてきたことを述べた上で、「だけど今回は江口さんが獲る回だと思います!愚直に行動して情熱を広げていく、その目標への貪欲さは江口さんしか持っていない。江口さんこそMVPにふさわしいです!」と力強く語りました。
PR TIMESの採用を一手に担い、初の海外採用と研修実施も成功させた採用・広報チーム・杉山博美さん。しかし、目標達成への道のりは容易ではなく、2020年卒の新卒採用折り返しのタイミングでは計画を大きく下回る状況でしたが、戦略を練り直し、行動そのものを変えたことで逆転達成することができたと言います。
ピッチパートナーの寺澤美砂さんは、普段の杉山さんの仕事ぶりに言及。「彼女はいつも難しいことに挑戦し、成果にもこだわっている。ただ完走するのではなく、確実に成果を出す。私は彼女のそういうところが大好きです。」と、いつも等身大で全力で挑む杉山さんの姿勢を語っていました。
MVPピッチのあとは、投票先を決めるシンキングタイムが設けられ、バトルも後半戦へ。チームやプロジェクト単位でも成果を讃えるため昨年から設立された『MCP(Most Commited Project)』。PR TIMESでは、既存の業務を超えた挑戦こそ未来の可能性を育むものとして、すべての社員が業務範囲に限らず新しいプロジェクトを起案することを推奨しています。そんな未来への可能性を秘めた、3つのMCPノミネートプロジェクトを紹介します。
PR TIMESの内定直結ハッカソンとは、翌年卒業予定のエンジニア志望の学生を対象にしたサマーインターンで、最優秀者にはその場で内定を出すというもの。初回であった2018年卒対象の一昨年は、応募者も参加者も5名に満たないという苦い結果に。しかし、この悔しさをバネに2020年卒学生を対象とした今年は、開催告知を前倒すなど様々な改善を試みました。結果として、多くの応募者・参加者が集まり、評価基準を妥協することなく過去最高の4名に優秀賞及び内定を出すに至りました。
過去の失敗から逃げることなく開催を決断し、全社を巻き込んで改善を重ね、成功まで導いたその過程は事業への貢献に繋がったといえるでしょう。
「AOYAMA MEDIA NIGHT(AMN)」とは、外苑前にあるPR TIMESのオフィス内オープンスペースを活用し、メディア参加者が最新動向を学びながら、横のつながりを築くことを目的としたイベントです。
その場限りの関係で終わらないよう、プロジェクトメンバーは“全メディアに会いにいく作戦”を実行。地道な行動ですが、一人ひとり向き合って対話することにより様々な副次効果を実現。AMNをきっかけにしたメディア間のコラボも生まれたそう。
PR TIMES社だけでなく、自社をとりまくメディアにも好影響を与えた点は、大きな成果だと言えます。
「おしゃれ、かわいい、しあわせ」がコンセプトの女性向けニュースサイトisuta[イスタ] にとって、初挑戦となったポップアップストアのプロジェクト。
これまでポップアップストアの開催実績がないPR TIMESグループにとってすべてが未経験の試みでしたが、国内外のブランド誘致からisutaオリジナルグッズの企画・製作まで短期間で実現。初回にして2日で300名を超える来場をいただきました。
ここまでで、ようやく総会前半戦が終了。盛りだくさんのピッチに、登壇者以外もふぅーと一息をつく時間です。すべてのピッチを終えた後は、投票の意志を固め、tayoriよりオンライン投票をおこないます。果たして2019年度上半期MVP・MCPに輝くのは!?続きは、後編にまいりましょう。
取材・執筆:萩原愛梨 編集:名越里美 撮影:宮下雅史