PR TIMESのカルチャー
CULTURE 33
DATA:2023.11.21
迷わず突き進んでいるように見える人ほど、実は見えない葛藤が多いもの。『#PR TIMESなひとたち』は、PR TIMESらしさってなんだろう? について、社員の挑戦や、努力の裏側、周囲からは見えづらい地道な一面に迫り、わたしたちの日常をお届けしていくコーナーです。
今回は、PR TIMES MAGAZINE編集長を務める丸花由加里さんにインタビュー。丸花さんは、2023年10月に開催された「2023年度上期社員総会」で、新たな挑戦によって組織を牽引した個人に贈られる「Lead the Self/People賞」を獲得しました。
PR TIMESの一員になって2年。編集長としてPR TIMES MAGAZINE掲載企業の業界幅を広げ、コンテンツの拡充に貢献。PR TIMESカレッジや社員総会事務局の責任者などを務め、自らの役割を広げています。自己理解を深め、自身の弱みを克服するために一歩踏み出した丸花さんのご自身の変化、そのきっかけなど、受賞スピーチとインタビュー内容をまとめました。
丸花 由加里(まるはな ゆかり)
PR TIMES MAGAZINE 編集長
2021年、PR TIMESに入社し、広報PR担当者の気づきや行動示唆につながる情報を届ける「PR TIMES MAGAZINE」、ご利用企業向けのコミュニティイベント「PR TIMESカレッジ」の企画・運営を行う。2009年新卒入社した大手インターネットサービス運営会社では法人営業、営業マネージャーとして9年半、その後オウンドメディア立ち上げに参画。Webコンテンツの企画や調査設計に携わる。メディアリレーションズを主とした広報を経て、現職に至る。
PR TIMES MAGAZINE:https://prtimes.jp/magazine/
PR TIMESカレッジ:https://prtimes.jp/college/
PR TIMES入社から2年を振り返って
ミッションやバリューへの理解が少しずつ深まって、PR TIMESらしさというものを体現できることが増えてきたかなと思います。私はこれまで順調に結果を残しているように見られがちですが、実は弱みも結構あるんです。この1年はその弱い部分と向き合って、意識と行動を変えて乗り越えることに取り組んだ1年でした。
丸花さんの弱みとは
私は何かものごとを進める時にゴールを設定し、計画を立てて進める「逆算思考」は得意なほうですが、その一方で、取り組むまでの腰は重いですし、正解が見えないことに対して全力で行動する「積み上げ思考」は不得意なんです。
逆算思考と積み上げ思考のどちらがよい、わるいではなく、どちらの思考も持っていたいと思っていたので、苦手な積み上げ思考を克服するために、3つのポイントを意識しました。
1つめは、「あたりまえの基準を高くする」ということです。
自分でゴールを設定すると、達成できそうになったときに「この程度でいい」という判断になってしまうので、そうならないために「あたりまえの基準」を高くすることを意識しました。
具体的に、どのようなことをしたか
例えば、取材や打ち合わせにのぞむときは、できる限りのインプットと自分の見解を持っていくことです。
上期、製造メーカーさまの取材に注力したのですが、取材の際には製造業をとりまく環境の変化や、同じような部品を取り扱う競合などの情報をインプットして行きました。
また、PR TIMES主催のPR TIMESカレッジというイベントでは、登壇者が携わる雑誌を1週間で27冊読み、関連するWeb限定のコンテンツを50ページほど閲覧。歴代の編集長に関する情報も収集しました。
事前の準備を重ねても当日の会話で触れられないことが多いのですが、少しの差で聞ける情報の量や深さが変わるなど、相手への「本気」は伝わると思うんです。
「そこで、踏み込む」を繰り返す
2つめに、自分の「この程度でいい」をいかに超えていくかということを意識しました。上期のスローガンだった「そこで、踏み込む」の繰り返しです。
上期を振り返ると、自信を持って「踏み込めた」と言えるエピソードばかりではありませんが、「あと少し」というような踏み込みであったとしても、必ず今につながっているはずです。今よりも、昨日よりも、前回よりも少しでも踏み込む、そんな心構えでいます。
自分のキャパシティを自分で決めない
3つめに、自分のキャパシティが20%しかない時に、さらに20%の仕事をするからこそ、40%のキャパシティができて、次のときには60%に広がるかもしれません。そのようにして自分のできる範囲が広がっていく、と考えています。
忙しさを理由に踏み出せないときには
よく、「やらない理由ではなく、やれる方法を見つける」と言われますよね。もちろんそれも大事なことだと思いますが、実際には気持ちが乗っていないとうまくいかないこともあると思うんです。なので「やらない理由ではなく、やる理由を見つける」という考え方をしています。
受容性の低さを克服するために
受容性の低さは、自身のファイトポイントとして新たに気づかされた部分です。会社の目標のために、部署の目標があり、その達成のために細かなKPIが設定されていますが、それに反する行動をしていることがありました。たいていの場合、自分をごまかして都合のいい解釈をしていたことで、目的や目標のベクトルがずれていたんです。
自分が変わる
自分にうそをつかないということに加え、自分が変わらなければいけません。そのために、視点を自分以外の人に向け、「なぜ?」を繰り返し、相手の目指すものを理解するように努めました。自分で変えられることをクリアしていこうと決意したことが大きかったと思います。
年始に書いた一文字
年始に一年間の決意を漢字一文字に込めて徹底の「徹」という字をカードに書きました。「徹」という字には、「つらぬきとおす」という意味があります。自分に都合のよい解釈をしたり、偶然起きたよい結果に後付けで解釈を加えたりしないこと、受容性を高めて相手のことを受け入れながらも「軸をぶらさない」ことを常に心にとめておきたいと思い、仕事中は常にこのカードを身に着けています。
これからPR TIMES MAGAZINEをどう成長させていきたいか
現在は、私を含め3名のチームですが、やりたいことやPR TIMESとして早く進めなくてはいけないことが山積みです。コンテンツの制作、イベントの運営などを通してPR TIMESのロイヤリティを高めていきたいと思います。ほかにもいろいろなアプローチがあるので、自身で企画し、周囲を巻き込みながら遂行していきたいですね。そのためにも、まず足元では、個の力が強い集団にしたいです。
個の力が強い人とは
今回、2023年上期社員総会のプロジェクトに携わって思ったのですが、やはり議論するのは楽しいだけでなく、よいアウトプットをするために必要だと感じました。PR TIMES、PR TIMES MAGAZINEが目指すものとベクトルがあっていることは前提として、調和や受容性がありながらも、ご自身の軸があり、行動で示せる人が強いと思います。
受賞スピーチで自身の弱みについて語ろうと思った理由
誰にでも何かしらの弱みがあると思いますが、意識や行動でカバーできたり、解消したりできると思ったからです。私の経験を聞いて、一人でも多くの方が「自分自身を振り返ってみよう」「自分も少し行動にうつしてみよう」と心が動いてくれたらうれしいですね。
丸花さん、今日は様々な質問にお答えいただきありがとうございました! 改めてLead the Self/People賞の受賞、本当におめでとうございます。
※この記事は、2023年上期社員総会での丸花由加里さんのLead the Self/People賞受賞時のスピーチ、および後日社内で行われたインタビューを元に作成されました。