CULTURE 05

自分を信じられたときに、道は拓ける。二人のチャレンジャーが考える挑戦に不可欠なもの

  • 山田 和広(株式会社PR TIMES サービス開発本部)
  • 三浦 和樹(株式会社PR TIMES PR TV事業本部 本部長)

DATA:2019.06.11

何か新しいことにチャレンジする時、人は誰でもジレンマを抱くものだ。PR TIMESの社内にも、これまで数々のチャレンジャーが生まれ、多くの壁にぶつかりながらもその道を切り開いてきた。

今回登場する山田 和広(やまだ かずひろ)と三浦 和樹(みうら かずき)も、まさにそのチャレンジャーだ。山田はプレスリリース配信サービス「PR TIMES」のフロントエンド・エンジニアでありながら、開発チームのプレゼンス向上のためにこれまで数多くのイベントを主催・協賛するなど、手探りの中挑戦を続けてきた。一方三浦はニュース動画のサービスである「PR TIMES TV/LIVE」にエンジンをかけ、勢いを加速させるために日夜奔走する3年目の若手であり、最年少の事業本部長でもある。

そんな二人が、挑戦の芽を育て、成長の軌道に乗るまでのジレンマとの向き合い方を考える。

山田 和広

山田 和広

株式会社PR TIMES サービス開発本部

1977年8月生まれ。00年、慶應義塾大学環境情報学部卒。大学卒業後、新卒でウェブ制作会社に入社。映画宣伝会社を経て14年にPR TIMESへジョイン。フロントエンド・エンジニアとしてプレスリリース配信サービス「PR TIMES」の開発を手がけるほか、エンジニアチームのプレゼンス向上を狙いとしたイベントなども主催する。

三浦 和樹

三浦 和樹

株式会社PR TIMES PR TV事業本部 本部長

1994年5月生まれ。17年に明治大学法学部を卒業後、新卒でPR TIMESに入社。マーケティング本部営業戦略グループで営業などの仕事を経て、18年2月に「PR TIMES TV/LIVE」の責任者となり、19年6月からは新設されたPR TV事業本部の本部長に。動画サービスの事業成長にフルコミットする。

自分が作ったものに向き合い続けたい。入社の決め手は代表のビジョン

今回お二人に出演いただく「ACTION」という企画は、PR TIMESの部門を超えた社員同士の対談コーナーになります。お聞きしたところ、今回は三浦さんからのオファーで「ぜひ山田さんと対談を!」とのことでしたよね。

三浦:はい! 山田さんとはじっくりお話ししてみたいとずっと思っていたんです。私は今「PR TIMES TV/LIVE」という新しい動画サービスの事業開発を担当していて、一方の山田さんはサービスの裏側を支えるフロントエンド・エンジニア。互いに働く畑が違い、なかなか業務上でもコミュニケーションを取るきっかけがなかったので、またとない機会だと思いました。

三浦 和樹(株式会社PR TIMES PR TV事業本部)

山田:私も声をかけていただけて嬉しいです。三浦さんはまだ3年目ですけれど、いつも頑張っていて「熱い人だな」という印象ですね。オーラがあるなと思います。

三浦:それは光栄です。実は山田さんはエンジニアとしてだけでなくチーム作りという点でもいろいろなチャレンジをしていらっしゃって……私が取り組んでいるサービスは始まったばかりのもので壁に当たることもあり、今日はいろいろと学ばせていただきたいと思います。

ではまず、お二人が普段どんなことをやっているのか、どうしてPR TIMESに入社しようと思ったのか、そうしたバックグラウンドからお聞かせください。山田さんはPR TIMESは2014年入社、会社としては3社目ということでしたよね。

山田:大学を卒業してから、新卒でウェブ制作会社に入社して、次に映画の宣伝会社に移りました。転職したのは純粋に映画好きだったからという理由で、2社目ではハリウッド映画などの公式サイトの作成やオンラインの宣伝企画を担当していました。

三浦:映画好きにとってはとても嬉しい仕事だと思いますが、どうしてそこからまた転職を考えたんですか?

山田:一言で言うと「自分で作ったものを残したかったから」でしょうか。映画って、作品の公開が終われば公式サイトやキャンペーンページは無くなってしまうんですよね。次々に新しいものを作ることができるけれど、作ったものもどんどん消えてしまう。でも、そうじゃなくてきちんと自分が作ったものを残して、それと向き合い続けていける仕事がしたかったんです。

山田 和広(株式会社PR TIMES サービス開発本部)

三浦:なるほど。例えば昨年リリースされた「AI受信」なんかもその一つですよね。時代や技術の変化を捉えながらアップデートしていかなければいけない機能としては象徴的ですね。PR TIMESに入社する最後の決め手はなんだったんですか。

山田:代表の山口(拓己)と面接をしたのが大きかったですね。山口の抱いているビジョンやPR TIMESへの熱い想いを聞いて「この会社で働きたい」と思いました。入社してすぐの頃は「Techable」「IRORIO」(PR TIMESの連結子会社であるマッシュメディアが運営)といったメディアのリニューアルを担当しました。それから「PR TIMES」のリニューアルやカスタマーコミュニケーションツールの「Tayori」の立ち上げに携わって、今では「PR TIMES」の改善や機能追加などを行なっています。

5分しか自分の話ができなかった最終面接。思いが届き、天命を感じた

山田さんは転職組ですが、三浦さんは新卒でしたよね。PR TIMESを選ばれたきっかけと、入社後の歩みについてもお聞かせください。

三浦:私は学生時代からサークルでイベントのスポンサー企業を集めたり、広告プロモーション系のスタートアップに約2年半在籍したりと元々宣伝やPRに興味がありました。そうした学生生活を送っていて、いざ就職先を考える時期になったのですが、就活解禁日の申し込みラッシュに巻き込まれるような一般的な“就活”はしたくなかったんです。そこで挑戦してみたのが「逆採用イベント」でした。これは学生が企業の前で自分自身をプレゼンテーションして、その場で参加企業の人事から指名を受けるというものです。

山田:そこでPR TIMESと出会ったんですね。

三浦:はい。イベントをきっかけに選考がスタートして、最終的にPR TIMESを選んだのは、実は私も山田さんと同じく山口との最終面接が決め手でした。私の場合は、面接といっても60分のうち自分の話ができたのはたった5分。残り55分は山口のビジョンの共有会です。今は面接の仕方も変わっていると思いますが、当時はまったく喋らせてもらえなかったんで、「あ、落ちたな」と思いましたね(笑)。


でも山口のサービスや会社へのパッション、そして「自分を超えるようなアントレプレナーシップのある人材を求めている」という話を聞いて、ここで働きたいと思いました。内定の連絡がきたときは、きたーと思いましたね!その通知を見た途端に、これから選考を受けたいと思っていた会社への興味がまるでなくなりました。天命だったんでしょうか(笑)。

1年目に配属となったマーケティング本部での営業経験を経て、現在は「PR TIMES TV/LIVE」を担当されているんですね。どのような流れだったのでしょうか?

三浦:入社直後の主な業務はプレスリリース配信サービスの営業活動で、企業広報を支援することがメインでしたが、18年2月に「PR TIMES TV/LIVE」を担当しないかと声がかかり、それを引き受けました。ただ始めてすぐに大きな組織改編があったこともあり、正直苦労することは多かったです。新しいことを始めるのって、こんなに大変なのかとひしひし感じました。

「PR TIMES LIVE」といえば、昨年TechCrunchのイベントを世界へライブ中継するという取り組みもやっていましたよね。

三浦:そうなんです。TechCrunch Japanのライブ中継は、私だけでなく、チームメンバー一人ひとりのコミットによって実現したプロジェクトです。一つひとつの積み重ねですが、肌感としてもここ数カ月で勢いがついてきたと感じています。今は、この動画サービスに100%注力する毎日ですね。

社外向けイベントも最初はガラガラ状態。それでも「今より良くしていきたい」という気持ちは捨てない

三浦さんから、新しいことをスタートすることに対する苦労の話が出ましたが、山田さんにとって同じような経験はありますか?

山田:そういう点では、エンジニアとしての業務よりも、エンジニアチームのプレゼンス向上のために取り組んできた様々なイベントが思い浮かびますね。PR TIMESに入社してから早い段階で、山口から「エンジニアとして社外に向けたアピールを、どんどんしていってほしい」と言われました。


エンジニアチームとしてブログを初めてみることからスタートして、外部の方と協力してエンジニア・デザイナー向けの社内イベントを開催したり、勉強会やセミナーでの登壇機会を作ったり、カンファレンスにスポンサーとしてブースを出展したり、色々な取り組みをしてきました。今でこそかたちになりますが、当初はイベントスペースもガラガラ…。席も最前列しか埋まらないという状況もありましたね。

三浦:PR TIMESって広報・PRを支援する会社だと思われていることが多いので、エンジニアチームがそうした取り組みをしていること自体、なかなか知ってもらえる機会が少ないですよね。私も「PR TIMES TV/LIVE」をやっていると「PRの会社なのに何で動画サービスをやっているの?」と言われることがあります。

山田:まさにその通りで、私もよく「PR TIMESってエンジニアなんていたんだ」と言われていました。でも、そのイメージをどうしても払拭したかった。エンジニアチームのプレゼンスを上げることで、それがひいてはいい人材の確保につながり、サービスの向上にもつながると信じていたからです。

でもやっぱり、埋まらない時は埋まりませんよ。けれど、「今よりもっと良くしていきたい」という思いを持ち続けること、そしてそのためにできることをやる。大事なのはそれを繰り返すことです。そうして続けてきたからこそ、先日スポンサーを務めさせていただいた「RubyKaigi」ではキャンセル待ちの満員御礼となりました。嬉しかったですね。


三浦:「今よりもっと良くしていきたい」という気持ちを持ち続ける…、新しいことを始める時には何かとジレンマが付きまとうものですが、大事なことですね。

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取材・文:田代くるみ@Qurumu 撮影:高木亜麗