PR TIMESのカルチャー
CULTURE 37
DATA:2024.01.17
迷わず突き進んでいるように見える人ほど、実は見えない葛藤が多いもの。『#PR TIMESなひとたち』は、PR TIMESらしさってなんだろう? について、社員の挑戦や、努力の裏側、周囲からは見えづらい地道な一面に迫り、わたしたちの日常をお届けしていくコーナーです。
今回は、営業本部(現、第二営業本部)に所属する中井健太(なかいけんた)さんにインタビュー。中井さんは「2023年度上期社員総会」で、社会人歴5年以内において業績成果を出し、バリューを体現した個人に贈られる「ROY(Rookie of the halfyear)」を受賞しました。
今回のインタビューでは、受賞時の率直な気持ちから、営業本部での奮闘や葛藤、何を大切に仕事をしてきたかなど、お話を伺いました。
中井 健太(なかい けんた)
PR TIMES 第二営業本部副部長
神戸大学を卒業後、2022年4月に新卒でPR TIMESに入社。2024年1月より第二営業本部副本部長に就任。
主に未利用の新規のお客様に対して、PR TIMESだけではなく他サービスやその他PR施策など幅広く提案しています。またPRの面白さややりがいについて啓蒙するイベントについても幅広く企画運営しており、能動的に情報発信する企業様、ご担当者様が少しでも増えればという想いがあります。
中井さんは、営業本部の重点攻略企業の新規受注において、個人の上期目標達成率128%に当たる45件の受注を達成。これは営業本部全体の3割以上を占める数字です。
新卒入社から1年半。ひとりの営業から、組織を牽引するほどの存在に成長するきっかけとなったのが、2022年度通期のフィードバックで投げかけられたひとことでした。
予想外のフィードバックが内省のきっかけに
新卒でPR TIMESに入社後、日々の営業活動のほかに複数のプロジェクトにも参加し、自分でも「結構頑張った」と感じる一年でした。ところが、入社1年目の2022年度通期のフィードバックは、「一年間の成長が緩やかだった」という評価で、「コンフォートゾーンに入っていませんか?」という思いもよらない指摘を受けました。
正直に言うと、「それなりに頑張ってきたし、1年目でコンフォートゾーンに入ることはなかったはず」という思いが一瞬よぎったのも事実です。しかし、2分ほど考えたあとで「でも、やっぱりそうだよな」と思いました。
営業活動やプロジェクトにおいて、本来やらなくてはいけないことがたくさんありながら、「自分が大変になりたくない」「失敗したらどうしよう」という気持ちから、重要だとわかっているのに蓋をして、できる範囲の中だけで行動していた自分を振り返りました。
そこからどのように自分の行動を見直したのか
2023年度上期の営業活動において「宣言」と「行動」という2つのことを意識しようと決めました。野心的な目標をあえて宣言し、あとはその目標を達成するためにひたすら行動する。シンプルですが、これを徹底しました。
具体的には、目標や方向性を定めたうえで、その達成に向けて「頑張り続けられる」作戦を立てて行動を規定することが重要だと感じました。例えば、目標達成のために必要な商談数を確保したり、目標に直結する業務(営業活動でいうとお客様と何らかの形で接点をもつ時間)を最大化させることなどです。
一定量が確保できるようになると、一つひとつの商談の事前準備や諸業務の時間短縮などクオリティの向上にも取り組みました。やっていることに間違いはないと確信していたので、ひとつずつ行動していきました。
行動を徹底した結果、目標を大幅に上回る達成率に
「2023年度上期で、2022年度通期受注数の3倍」という35件の受注目標を掲げていましたが、結果は45件と、個人の上期目標を128%で達成。営業本部全体の3割以上を占める新規受注を獲得し、一定の成果を出すことができたと思います。
なぜ、最後までやりきることができたのか
目標を達成する過程では、何度も諦めそうになったり、投げ出しそうになったりしたことがありました。しかし、最後までやりきることができたのは、「目的からぶれない」「成功体験を積み重ねる」ということが大きかったと思います。
営業本部では、この1年間で組織や役割が何度も変わったり、退職者が続いたりと大きな環境の変化がありました。しかし、「新規のお客様を増やすこと」「お客様にサービスを使い続けていただくこと」という営業本部として取り組むべき2つのことは、周りの環境が変わったとしても変わらないのではと思ったのです。
「お客様の成功」が動機として根底にあり、その上で、目の前にいる一人ひとりのお客様がどのようなことを大切にされているのかを想像しています。PR TIMESとしてどのような場面で力になることができるのか、そのために自分にできることは何かを一緒に考えるというスタンスを貫きました。
また、新入社員の営業研修を任されたことも、目標達成に向かう大きな自信につながりました。以前の自分なら、これまでの営業研修の延長線上で何かを少し変えるだけという負担の少ない方法を選択していたと思いますが、今回は代表取締役の山口さんや、同じ営業本部の小暮さんの力も借りながら、「どんなマインドセットを持ってほしいのか」という部分を意識し、「1日で今後の営業本部の戦略を考えてください」という、今までになかった研修を設定することができました。
一歩踏み出し、ひとつずつ蓋を開けていく
営業活動や小さな成功体験を重ねる一方で、自分で蓋をしていることもまだまだたくさんあります。しかし、下期からは全社横断プロジェクトに参加することも決まっていますし、自分の役割を営業本部全体や会社全体へと広げていきたいと思っています。
もし、みなさんの中に「これをやりたいけれど、どうしようかな」と踏みとどまっている方がいるのなら、まずは明日から一個ずつ蓋を開けていきませんか?
僕自身、普段の業務で本当にしんどいと思うこともたまにありますが、顔を上げてみると、みんなが何かしらに挑戦していて、その挑戦を苦しんで、楽しんでいる。それを笑う人なんていないと思います。僕自身もこの賞をひとつの通過点として、引き続き頑張っていきたいと思います。
社員へのメッセージで終わった社員総会当日のスピーチ。この姿に心を揺さぶられた社員も多く、あのメッセージを伝えるに至った想いを、後日、中井さんに伺いました。
挑戦を迷っている方の背中を、ほんの少しでも押せたら
「これくらいでいいや」と投げ出したくなったり妥協したくなったりすることは、誰でも思う当然の気持ちだと思います。しかし、ほんの少しの「踏ん張った局面」の積み重ねが、結果を本当に大きく左右するということを、この半年で特に身をもって実感しました。
苦しい時期に顔を上げると、もっと苦しんでいるけれど挑戦を楽しんでいる、そのように尊敬できる人がPR TIMESにはたくさんいると心から感じています。「やればできる」と頭ではわかっていても行動できないシーンは、自分も含めてまだまだたくさんあるはずです。入社して間もない方、何かに挑戦しようと思っているけれど迷っている方の背中を、ほんの少しでも押すことができればと思いました。もちろん、自戒も込めています。
役割を広げ、事業や文化の創出にも挑戦したい
私自身の挑戦でいうと、まずは貢献範囲を部内全体、会社全体へと広げていきたいです。自分が接したお客様だけではなく、営業本部として接したお客様にも行動のきっかけとなってほしいと思うので、自分の経験をシェアしたり、フィードバックしたりしていくことが必要だと考えています。
また下期からは、営業本部の本業の仕事に加えて、全社横断プロジェクトにも初挑戦します。世の中に新たな文化を創っていくことは並大抵のことではなく苦しい局面もあると想像していますが、結果にコミットしたいです。
また、これはあまり人に言っていないのですが、PR TIMESを超える事業を創ることにも挑戦したいと思います。当社が掲げているミッションや定義しているPRは文脈を含めてとても広く、ポテンシャルに満ち溢れていると感じますので、実現のために少しずつ動いていきたいです。頑張ります。
中井さん、今日は様々な質問にお答えいただきありがとうございました! 改めてROYの受賞、本当におめでとうございます。
※この記事は、2023年上期社員総会での中井健太さんのROY受賞時のスピーチ、および後日社内で行われたインタビューを元に作成されました。