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「ラッパのマークの大幸薬品の正露丸」でおなじみの大幸薬品が実践する、プレスリリースをWebにアーカイブするメリットとは?

DATA:2014.02.03

まず広報としての業務内容をお伺いできますか。

弊社内では、広報担当者のやる職務が三つありまして、一つが社外広報ですね、「大幸薬品がこんなことをやってるよ」とか、「こんな製品があるよ」というのを外に発信する仕事です。
おかげさまで大幸薬品は「ラッパのマークの大幸薬品の正露丸」というビッグタレントがいるので、このタレントの力をうまく使って情報発信をしています。
あとはこれから育てていこうと思っているクレベリンという製品があるので、クレベリンをいかに皆さんに知っていただくか、使っていただくか、この二つが社外広報で求められている仕事です。

二つ目が社内広報の仕事になりまして、これは大幸薬品ってこんな素敵な会社だよということを社内の人にお知らせをする仕事になりますね。社内報を作ったり、メディア露出の報告だったり、世の中の人は大幸薬品をこんな風に感じてくれてますよ、という話を発信しています。大幸薬品は海外の事業所や、いくつか離れた場所で仕事してる人間がいるので、離れてる場所でも「ラッパのマーク頑張ってるよね」みたいな、社内が繋がるような仕掛けを作ることもやってます。それが社内広報です。

三つ目はブランディングで、「ラッパのマークの大幸薬品の正露丸」ってビッグタレントなんです。私たち大幸薬品の社員がこの「ラッパのマークの大幸薬品の正露丸」というのをどう理解して、どう情報発信していくのか、また、成長途中のクレベリンはどう育てていくのか、というところにも携わっています。

社外広報で、リリース作成やメディアに情報を渡すときに意識してるポイントはありますか?

やっぱりわかりやすさが大事だな、と思ってます。弊社はお薬のメーカーで、例えば新製品リリースの際に、「こんな成分入ってるんだよ」とか、「大腸のこのヒダに効くんだよ」のような、すごく細かいことを伝えたくなるんです。もちろんそれは会社として伝えなきゃいけないことではあるんですが、プレスリリースは、初めてそれを何だかわからない人がご覧になるものですので、そこを語ってもご理解いただけない可能性が高いです。「正露丸の大幸薬品が何を作ります、それは何です」という、本当にシンプルにわかりやすく書き、つかみの部分をいかに作り込むか、ということに気を使っています。

やっぱり書くには順番、段階があると思っていて、まずは「この薬を飲むとどうなる」、そして「それはあなたのこんな悩みを解決します」ぐらいまでは柔らかく、一般の方がわかる言葉で書くようにしていて、そこから先に「そのあなたの悩みが解決するのはこんな成分のおかげだよ」とか、「あなたの悩みを解決するのはここに効くからだよ」、みたいにちょっとずつちょっとずつ出すよう心がけています。

プレスリリースを月一本ぐらいのペースで出していますが、効果的発信し続ける秘訣があれば教えていただけますか。

多いのが時事問題に絡んだものです、最近では鳥インフルエンザが中国で流行ったとき。おかげさまで私たちのクレベリンという製品の成分、二酸化塩素はウイルスや菌を除去する機能をもっている物質だということは徐々に知られてきています。そして、その物質にはインフルエンザをはじめとする様々なウイルスや菌の機能を低下させる作用があるということがわかっており、徐々に知られてきています。じゃあそれが「今中国で流行ってる鳥インフルエンザに対してどうなのか?大幸薬品のどう考えるの?」とかを細かくタイムリーにお出しすることを意識してました。

メディアからの問い合わせにつながってますか?

はい。「PR TIMES」を使わせていただいていて、いろんなところに拡散していただいたり、あと古いネタも簡単に結構見つかるので、インフルエンザのときもそうでしたけども、「去年出したあのリリースください」という問い合わせもありました。

「PR TIMES」のアーカイブ効果も実感しているんですね。

そうですね。そこは「PR TIMES」を使わせていただいてる狙いの一つでもあります。クレベリンっていうこれから育てていきたい製品は、お薬ではないので特定のウイルスへの効果、効能は謳ってはいけないんですね。雑貨品ではありますが、その成分については、真剣に研究を重ねています。企業の取り組みを広く世に伝えることが企業価値向上につながると考えていますので、「こういう機能を持ってるという発見がありました。こういう環境下での研究をしましたよ」という大幸薬品の取り組みを伝えるリリースをどんどん世の中に出しておきたいのです。

で、「インフルエンザが流行りました」とか、「ノロウイルスが流行中です」など、みなさんの興味が高まったときに、過去の情報を掘り起こしてもらいたいと考えています。アーカイブとして貯めておくというのは非常に重要な戦略になってます。新聞記者さんの頭の中の季節カレンダーには、夏は寝冷え、冬は風邪というのがありますからね。

季節の情報だったり、鳥インフルのような時事ネタだと、どなたが必要としている情報かわからないので、知ってる記者にだけリリースをまいても、本当に必要な方に届かない可能性があります。本当に広く届けたいというのがあります。

PR TIMESを使っているメリットは他にありますか?

メディアリストを自由に選択できるので、弊社のリストにないメディアにもスポットで届けたいことってあるじゃないですか。
毎回の付き合いはなくてもいいから、自分で電話かけて連絡先聞くほどでもないけども、でもできれば情報お届けしたいなっていうときには非常に使い勝手がいいですよね。

お話を伺っていて、プレスリリースをメディア以外にも効率的に届けたいということを感じます。

そうですね。それこそアナリストの方とか、一般の方にも届けたいです。本当に欲しい方にうまく情報を届けるというのが広報の仕事だと思うので、それが本当誰なのかとうのは、もちろん意識はありますけども、ウェブ上に拡散するというのはこっちから選ばなくても向こうから選んでいただけるので、非常に助かりますよね。

Webでの情報発信をする前と比べて社内外の反応はどうですか?

ウェブを効果的に使うっていうのは、もっともっと研究していきたいところです。薬事的に言えないことがありますが、今のところまあまあうまく情報発信できているかなという感じですね。
あと今研究中なのが若者だったり、インフルエンサーブロガーだったりにどうアプローチするか、製品PRを考えるチームのマーケティング部のほうもやはり意識をしだしています。やはり全社的に「ウェブって使い方によるね」という感じにはなってきています。

最後に、今後の広報活動で取り組んでみたいことはなんですか。

やっぱり「ラッパのマークの大幸薬品の正露丸」というのは本当に大スターで、これを大事にしていきたいなっていうところです。ただ10代の子にとっては大スターでもないんですよね。このようなジェネレーションギャップが出てしまうので、そこをうまくウェブを使って、若い世代にも浸透させていきたいと思ってます。もっともっとこの大スターを息の長いスターとして、光り輝き続けさせていきたいです。