CULTURE 87

“常に80点の自分”にがっかりしていた1年目。一社一社と向き合うことで、変わり始めた私の話

  • 酒井 希菜里(PR TIMES事業ユニット 第二営業部 新規営業チーム)

DATE:2026.07.09

こんにちは。PR TIMES事業ユニット第二営業部新規営業チームの酒井希菜里です。2025年4月、新卒社員としてPR TIMESに入社し、現在はPR TIMESを新規利用されるお客様のご活用の提案やサポートを行っています。

私がここでお話しするのは、「1年目から活躍したい」と意気込んでいたのに、思うように成果を出せず、常に80点くらいの自分にがっかりし続けていた、その当時の葛藤についてです。

「何か画期的な一手でどうにかしよう」と焦るほど空回りして、もらったフィードバックも「分かっているつもり」で終わってしまう。そんな日々から、目の前の一社に丁寧に向き合うことで少しずつ景色が変わってきている今日までの話をします。

だれブロ ーまだ、話していないことー
私が「だれか」にお伝えします。働く誰か、働こうとしている誰かに役立ってほしい。そんな想いでPR TIMESのメンバーが紡ぐブログです。PR TIMESで働く「私」の仕事とそのほかいろいろ。うれしいとか、やる気がでるとか、やめようかなぁとか。だれかの、働く今日の気持ちにつながりますように。

酒井 希菜里

酒井 希菜里

PR TIMES事業ユニット 第二営業部 新規営業チーム

2025年4月、新卒でPR TIMESに入社。PR TIMEの新規利用のお客様へのサービス利用のご提案やご活用の支援を担当。また、部署の通常業務と並行して、April Dream2026の事務局メンバーも経験。

“常に80点の自分”にがっかり

私が1年目に挑戦したことのひとつに、全社プロジェクト「April Dream」があります。毎年4月1日に、企業や個人が夢を発信できる文化をつくる、PR TIMESを象徴するプロジェクトです。
実は私は、入社前からこのコンセプトに共感し、興味を持っていました。そして入社後、お客さまと関わる中で、その想いはより強くなりました。

「やったらいいと思うんですけど、でも…」と、広報活動の大切さを感じていながら、社内で理解されない。自分たちにはやれない。そうやって「やりたい」と口にすること自体をためらってしまう。そんな方々を、何人も見てきたのです。

その「でも…」に寄り添い、そして、「やりたい」を言える場をApril Dreamで用意できれば、行動を発信するためのスタートラインに立ってもらえるのではないか。そう考えて、手を挙げました。
私のApril Dream事務局としての役割は、企業・団体・自治体の夢を発信する「Dreamプレスリリース」の担当でした。

エントリー数を増やすために、当初は「今までにないような特別な企画をしたほうがいいのではないか」と考えていました。しかし、責任者の三島さんからは、「いや、そういうことではなくて、本当に1社1社にどう向き合うかだと思いますよ」と言われたことがありました。正直、その時は言葉の意味が分かったつもりでも、実感としては腑に落ちていませんでした。


「Dreamプレスリリース」エントリー受付開始のプレスリリース

結果として、April Dreamでは過去最高となる事前申込1,480社超を達成できました。また、営業活動でも、先輩社員と同水準の難易度の高い目標を掲げて走ってきました。
でも、結果はどちらも目標に対しては少し未達。とはいえ、どこかでは「悪くない結果だったし、1年目としてはそこそこやれた方なのかな」と思ってしまっている自分もいました。

しかし、April Dream責任者の三島さん、部長の中井さん、お二人それぞれから、実績やそこに至るまでの相談の姿勢を評価していただいたうえで、こう言われました。

「未達は未達です。その事実を受け止めましょう。」

その言葉を受けて、高い目標に意気込むばかりで、結局は結果を出せていない、常に80点で止まってしまう自分に、がっかりしました。
さらに当時、中井さんからはこんなフィードバックももらいました。

「以前はできていた当たり前のことが、できなくなっている。うまくいっていないときほど何かこの一手でなんとかしようとしてしまう。そういう時こそ今までできていたことを突き詰めるべきです。」

新卒研修の頃から、私は中井さんに「振り返りの質」を評価していただくことが多くありました。それが今は浅くなっている。やるべき一つひとつのことからズレてしまっているという指摘でした。

日々の振り返りのような積み重ねが大事だということを、わかっているようで、まったく体現できていなかったのだと思います。目標の高さや数をこなすことに必死で、その一つひとつが誰のため・何のためなのかを、自分の言葉で語れなくなっていたのです。

目の前のことを丁寧にやることが、変化の始まりだった

変化のきっかけは、April Dreamのときにフィードバックいただいた「1社1社にどう向き合うか」という三島さんの言葉にありました。

準備段階の当時は、正直その言葉の本当の意味までは理解できていませんでした。それでも、「どうしたら、本当にお客さまに夢を発信したいと思ってもらえるだろう」と、まずは自分なりに考えを巡らせることから始めてみました。 そうして向き合う中で、 お客さまの忙しさや葛藤、ためらい、期待、わくわく、そういった様々な感情に、自然と思いを馳せるようになっていました。

実際にお客さまの声をいただくたびに、その状況や感情の動きに気づかされることもありました。目標達成こそできなかったけれど、過去最高の事前申込数になったのは、そうやってお客さま一人ひとりのことを愚直に想像した時間があったからこそだと、今では振り返ることができます。

一方で、そうやってApril Dreamでお客さまに思いを馳せるうちに、普段の営業活動を振り返ってみると、私はそこで同じだけの想像ができていなかったことに気づきました。その学びがあって、普段の営業活動でも、「お客さまに対して、丁寧に積み重ねること」を意識し始めました。

特別に何かを変えたわけではありません。お客さまの心情や状況をできる限り想像して、「相談してよかった」と思ってもらえるように、事前準備や商談で話す内容を見直し、商談後もコミュニケーションを継続するといった、当たり前のことを丁寧に続けました。

その結果、商談の質が上がっていく実感が生まれました。実際にお電話からの面会設定数も上がってきて「あ、変わってきているかもしれない」と、自分でも、はじめてそんな手応えを感じられるようになりました。

「やらされている」から「旗を振る」へ

ちょうどApril Dreamと同じ時期に、私は朝会(週のはじめに部署全体で目標や計画を発表するミーティング)と部署の学びを設計する施策の責任者にアサインされました。正直に言うと、最初は「アサインされたからやっている」という気持ちが拭えませんでした。

これらの取り組みの推進にあたっても、何となくこれまでの雰囲気を踏襲し、それっぽい施策で進めようとしていたのです。そんな私に、チームのマネージャーである柏木さんから「やらされていないか?難しいことを、簡単にやろうとしていないか?」というフィードバックをいただきました。

ドキッとしました。図星でした。

本当はもっと向き合うべきことがあるのに、私はどこかでうまくいくための簡単な答えばかりを探し、安易な近道で片づけようとしていたのです。

また、April Dreamの期間中にも同じようなことがありました。営業部長の小暮さんに社内連携について相談した際、私は無意識に自分や周りのリソースから逆算して話を進めようとしていました。

すると小暮さんから、

「リソースから逆算して考えないでください。大事なのは、April Dreamがお客さまにとって成功の機会となるためにはどうしたらいいか。PR TIMESとどんな接点になればいい関係性を築けるか。そのために酒井さんは責任者としてどううまくいかせるのかを考えましょう。」

実際のところ、失敗や打ち返されることを恐れている部分もありました。でもそれは自分の保身でしかないし、誰のためにもなっていない。本当にうまくいかせるための、前に進むための選択でもない。そう痛感しました。

これらの出来事を通して、すぐにすべてが腹落ちしたわけではありません。でも、柏木さんや小暮さんからの言葉、そして日々の営業活動での変化が重なり合うようにして、「自分にできることの中で、まずしっかりやり切る。体裁が整っていなくてもスピード感を持ち、何が大事かを伝える。だめだったときは素直に謝ってそこからすぐに変えていく。」 というマインドが、数ヶ月かけて少しずつ体に身についていきました。

そこからは、任された取り組みとの向き合い方が変わっていきました。朝会もただの報告の場ではなく、「計画と振り返りの場」として設計し直しました。最初は受け身だった取り組みが、「自分がすべてをやる」のではなく、「チームや会社をよい結果に導くために旗を振る」というスタンスに変わり、数字には表れない確かな手応えを感じるようになりました。



朝会の設計を変えたときのチームへのアナウンス

責任者は”全部できる人”じゃなくていい

部署の学びを設計する施策も、今は形が変わってきています。チームのメンバーが増える中で、部署全体の力を底上げしていく取り組みを、普段の業務と並行して担うようになりました。

責任者だからといって、なんでも一人でできないといけないわけではありません。そうではなく、うまくいかせるために、相談と行動を重ねていくことにこそ責任があるというのが、今の私なりの答えです。この上期は、まず自分自身が「やり切る」ことを意識して動いています。

ただ、これで私のすべてがスムーズに進んでいる、というわけではありません。実際のところ、任せていただける役割や新しい業務が増える中で、思うように成果を出せなかったり、いいパフォーマンスを維持できなかったりして、「やっぱり全然できていないのではないか」と、自分を誇れない瞬間が多々あります。

それでも、1年前の自分と少しずつ変わり始めていると感じるのは、「まずは今の自分にできることを積み重ねるしかない」と、地道に前を向こうとする意識を持てるようになったことです。

お客さまの状況は、常に変わっていきます。だから、どれだけ考えても「これで十分」と言い切れることはありません。それでも、広報活動はもともと、とても地道で泥臭いものです。その仕事に向き合う広報担当者の方を支えるなら、自分も同じくらい悩み抜かないと、本当の意味でお客さまの力にはなれないと思っています。

まだまだ道半ばで、葛藤することばかりですが、会社やチーム、そして何より目の前のお客さまのために、これからも、広報PRのプロとしてのスキルだけでなく、そうした「在り方」の面でもお客さまの役に立てるよう、手探りで進んでいます。


新規営業チーム(一部)の皆さん