PR TIMESのカルチャー
CULTURE 34
DATA:2023.12.06
迷わず突き進んでいるように見える人ほど、実は見えない葛藤が多いもの。『#PR TIMESなひとたち』は、PR TIMESらしさってなんだろう?について、社員の挑戦や、努力の裏側、周囲からは見えづらい地道な一面に迫り、わたしたちの日常をお届けしていくコーナーです。
今回は、2022年度通期社員総会事務局の山田和広さんと松本英里香さんにインタビュー。当事務局は2023年10月に開催された「2023年度上期社員総会」で、縁の下の力持ちとして、行動ベースで積極的な貢献をし、自部署・自業務の範囲はもちろんのこと、他組織・プロジェクトへ協力したチーム・プロジェクトへ贈られるFollow the Public/Social賞を受賞しました。
多くの社員の心を動かしたスローガン「そこで、踏み込む」はどのようにして誕生したのでしょうか。受賞スピーチとインタビュー内容をまとめます。
山田 和広(やまだ かずひろ)
PR TIMES 開発本部 プロダクトチームマネージャー
1977年8月生まれ。大学卒業後、2000年に新卒でウェブ制作会社に入社。映画宣伝会社を経て2014年にPR TIMESへジョイン。フロントエンド・エンジニア、スクラムマスター、QAなどを経験し、現在はPdMとしてプロダクトチームのマネージャーを務める。
松本 英里香(まつもと えりか)
PR TIMES 営業本部
大学卒業後、2021年に株式会社PR TIMESに新卒入社。入社後現在に至るまで営業本部でPR TIMESの導入・活用のサポートを実施。営業活動以外では、新卒採用説明会の実施や社員総会のプロジェクトにメンバーとして参加。
社員総会プロジェクト始動当初の想い
松本:社員総会は「同じ志をもつ仲間の受賞を喜び、自分も頑張ろうと思える機会になるところ。」そんな想いをもつ人に参加してほしいという想いがあり、あえて参加する方を「絞る」ことを考えていました。
一方で、自分の部署がずっと受賞できず暗い気持ちになってしまったり、雇用形態が理由で社員総会に参加しづらいと思ってしまったりという、負の感情を払拭すべく、これまでの社員総会ではあまり触れられてこなかった「参加する方の範囲」を広げていきたいとも思っていました。
想いをテーマに落とし込む難しさ
松本:チーム全体で共通の想いはあったものの、いざそれをテーマに落とし込もうとすると難しく、いくつもの候補がボツになりました。
例えば、「覚悟」もそのひとつ。できることなら「覚悟を決めてみんなが仕事に取り組むぞ!」と、強く宣言したかったのですが、私たち自身でも100%の本気で体現できるか、しっくりときませんでしたし、「絞る」ことを意識しすぎてしまい、社内全体へ浸透するイメージがもてませんでした。
また、自分だけではなくみんなに、そして社会全体にとって良いことを考えるという想いで考えた「Public First」は、「広げる」ことを意識するあまり、自分たちの本来の想いから生まれたわけではない、すでに当社のバリューとして使い慣れている言葉になってしまいボツに。
「PR TIMESで働くすべての人に自分だけのストーリーがある」「PR TIMESで働く自分だけのストーリーをつくっていこう」という想いでひねり出した「Build Our Stories」にいたっては、「何かを言っているようで、何も言っていない」と痛烈なフィードバックをもらいました。
テーマ選定の壁をどのように乗り越えたのか
松本:自分たちの弱さや本音の部分に向き合いました。
コンセプトやテーマを決める際、なぜ聞こえのよい言葉や、結局なにも決意できていないざっくりとした言葉に逃げてしまうのか。「広げる」ことを意識するあまり、強いメッセージを放つことで拒絶されたくないという気持ちや、率先してリーダーシップを発揮するタイプのメンバーがおらず、自分自身で決断することへの恐怖がありました。
私たちは、なんとなくこうあるべきというメッセージや、嫌われたくない、決断したくないという想いから安易な方向に逃げてしまっていたのだと思います。
そうした問題にどのように踏み込んでいったのか
山田:「PR TIMESがミッションとして大切にしている『行動者』として自分は足りていない」と感じている方は多くいますが、それは社員総会事務局のメンバーにおいても同じです。
それでも、「社員総会に参加する多くの人に、自分なりの一歩を踏み出してほしい」という想いは最初からメンバー間で一致していたため、そこに何度も立ち返ることに。その結果、自分たち自身がまずこの想いを体現しなければという意識が芽生え始めました。
そして、この想いを実現する施策であれば、「大変だからやめておこう」「時間がないから難しいね」と言い訳をせず、NGなしでチャレンジすることを決断しました。
また、自分が提案した施策は責任をもってやり切るということも心がけたことのひとつです。メンバー全員で協力しながらも、「自分たちが」ではなく「自分がやりきる」という意識を大切にしました。
当初の想いに常に立ち返り、お互いを信頼して背中を預け合うことで、それぞれが決断できるようになっていったと思います。社員のみなさんが、あの日からさらに一歩、これからも踏み込んでいただけていたら嬉しいです。
「そこで、踏み込む」に込めた想い
山田:成長基調は維持しているものの、創業以来続けてきた通期25%の成長率が落ちた中での開催となった社員総会でした。
その成長率をもう一度上げていくという想い、改めて成果にコミットメントする考えの醸成につながっていく言葉というものを考えて「そこで、踏み込む」が生まれました。
そして「踏み込む」ではなく「そこで、踏み込む」にしたのも理由があります。
これまでもみなさんそれぞれが限界まで頑張ったり、アイデアを出し尽くしたり、行動したりしてきました。
成長率をさらに上げていくためには、これまでやってきたことを超えていく必要があります。限界までできたと思ったところからさらに一歩進むことを後押しする、そんな想いで「そこで、踏み込む」としました。
当社の特徴のひとつでもある部門横断プロジェクト。新設チームで最高の結果を出すために意識したこと
山田:部署も年次も違うメンバーだからこそまず何をするかよりも先に、本当に社員総会で実現したいことの意識を合わせました。
どういう社員総会にしたいかという想いをリーダーである自分が言語化してメンバーに話し、想いを同じくしてからそこを軸に、それを実現するためには何をすれば良いかを考えて進めていきました。
最初に信頼関係が構築できたことによりメンバーそれぞれが自分の提案した施策に関して決断する機会を作ることができ、より自分事として進めることができたと思っています。
社員総会プロジェクトを通しての変化
山田:メンバーそれぞれが決断する機会を作ったことで、各自の部署に戻っても「自分のために」ではなく「PR TIMESのために」という基準で強い想いをもって決断することが増えてきたのではないかと思っています。
山田さん、松本さん、今日は様々な質問にお答えいただきありがとうございました! 改めてFollow the Public/Social賞の受賞、本当におめでとうございます。
※この記事は、2023年度上期社員総会での山田和広さんと松本英里香さんのFollow the Public/Social賞受賞時のスピーチ、および後日社内で行われたインタビューを元に作成されました。