CULTURE 16

前回受賞者としての自覚をもって一日一日を大切にしてきた半年間。役割を広げる行動の原動力とは #PR TIMESなひとたち

  • 仲村 亜紀(経営管理本部 労務総務チーム)

DATA:2021.08.03

PR TIMES社員の挑戦や、努力の裏側、周囲からは見えづらい地道な一面に迫る、「#PR TIMESなひとたち」のコーナー。社員に取材をして、原稿にして、編集をしてつくっていく社員インタビューですが、「なるべくきれいで整ったことではなく、ありのままの思想や考え方」を届けられることを第一に、連載しております。

今回は、経営管理本部 労務総務チームで、総務業務を担当する仲村亜紀さんをインタビュー。仲村さんは、2021年4月に開催された「2020年度通期社員総会」で個人賞のひとつ「Best Followership賞」を受賞しました。

前回開催の上期社員総会に続き、受賞者の中で唯一の連続受賞となった仲村さん。前回受賞してからの心境の変化や今の想いを伺いました。

仲村 亜紀

仲村 亜紀

経営管理本部 労務総務チーム

2018年にPR TIMES入社。労務総務チームに所属し、会社組織全体を円滑に動かすために総務担当として備品管理から社内のコミュニケーション施策までさまざまな業務を担当。派遣社員としてスタートし、現在は多様な正社員として役割の幅を広げている。社員総会事務局メンバーとして、社員総会を企画運営する立場でもある。

合格点に達していたか。一日一日を振り返る半年間

今回、「2020年度通期社員総会」でBest Followership賞を獲得したのは、経営管理本部 労務総務チームの仲村亜紀(なかむら・あき)さん。部門の壁を越えて社内外での良好な関係を構築するために、幅広い役割を担当されています。

仲村さんは2018年にPR TIMESに入社されてから、派遣社員から契約社員、そして現在は多様な正社員として役割の幅を広げられていますよね。改めて今の仲村さんの業務や役割について教えていただけますか。

仲村:そうですね。入社当初は経営管理本部長の三島さんのアシスタント業務を中心に行っていました。今では、季節ごとのインスタレーション(七夕やクリスマスなどの展示)の協力会社さんとの調整や社員同士のコミュニケーション施策、備品管理まで、幅広くインナーコミュニケーションの業務を担当しています。

雇用形態が変わり、新たに取り組む業務も増えていますが、特に気持ちの面では変わったなと思うことはないですね。むしろ総務としてやってみたいことが増えて、毎日ワクワクした気持ちでいます。

この1年間でも仲村さんの役割は大きくなっているのですね。そんななかでの今回の受賞、改めておめでとうございます。前回、2020年度通期の社員総会に続いての受賞ですが、前回と比べて気持ちの変化はありましたか。

仲村:前回の受賞時はとにかく驚きましたし、シンプルに嬉しいという気持ちもありましたが、今回はほっとした部分が大きかったです。

賞状授与の瞬間

ほっとしたというのはなぜでしょうか。

仲村:前回受賞してから半年間、賞の受賞者として成果を出すことを一日一日すごく意識して大切にしてきました。

というのも、前回賞をいただいてから日が経つにつれて不安な気持ちが出てきてしまって。評価に対して見合うだけの成果を出せていないんじゃないかとか、もっと頑張らなくては賞をくださった会社に対して申し訳ないなとか。

そこから、一日の仕事が自分のなかで合格点に達していたかどうかで考えるようになりました。前回の受賞者としてやりきったと思える半年間だったので、その努力を評価してくださったのが嬉しいなと感慨深かったですね。

今回、仲村さんのような「Give First」な方には滅多に出会えないというのも受賞理由のひとつでした。Give Firstな行動は何が原動力になっているのでしょうか。

仲村:Give Firstな人間だと言っていただいたことはとても嬉しいのですが、自分ではまったくそのつもりないんですよね。
自分のなかに「人の役に立ちたい」って思う気持ちがあって、それが起点になっているのかもしれません。自分に出来ることを探して実行したときに、皆さんから「フォローしてもらえた」って言ってもらえるのがすごく嬉しくて。

ただ、「ありがとう」って言ってほしいなって思ったこともなくて。もともと、求められていることにプラスアルファで行動してしまう性格なんです。大変っていう感覚もほとんどなくて。合格点以上を目指しながら行動したことが結果として「Give First」だと評価してもらえているのかもしれません。

賞状

次は二回連続受賞という地点からのスタートですが、どんな意識で臨もうと考えていますか?

仲村:前以上に自分が受賞者であるという意識はしていますが、次も取りにいくぞという感覚はあまりないです。
それよりも、一日を振り返るときに「今日のこれはまずかったな」とか「雑だったな」とか思うような日を少しずつなくしていきたいと考えています。

自分の成長の伸び代が見えてきて、ワクワク出来る毎日はすごくありがたいですね。私にとって、自分が成長するためのモチベーションのもとになっているのが半期ごとの賞だと感じています。

自分がやりたいことを人より努力するのは当たり前。好きだから努力は苦じゃない

仲村さんのGive Firstな一面は仲村さんご自身も無意識的で、PR TIMESに入社される前から少しずつ形作られてきたような印象を受けました。これまでの仲村さんの人生で変化していったのでしょうか。

仲村:そうですね……。もともと、好きなことに対して努力することはまったく苦ではないタイプなんです。教員をしていたこともあって、その時は数学を担当していたのですが、実は学生の頃から数学は苦手で。でも、ずっと教員になりたいと思っていたし、数学教師になることに憧れをもっていたので、その目標を達成するための努力を大変と思ったことはないです。

自分がなりたいと考えているなら努力するのは当たり前ですし、人よりうまく出来ないのも当たり前。その感覚を、昔から今も変わらずもっています。たまに周りが見えなくて突っ走っちゃってるなと思うこともありますよ。

今は、この環境で、自分に出来ることに夢中になっている気がしています。夢中になって走って、気付いたら、ああこれが人のためになってたんだって思ってる感覚ですね。

社員総会事務局メンバーとしても奔走

「突っ走っちゃってる」って仲村さんは仰っていましたが、傍から見るとそんな印象を持っている方は少ないと思います。社内でも接点が多いためさまざまな部署から色々な相談があると思うのですが、どうコントロールしているのでしょうか。

仲村:全然できてないですよ。自分のコントローラーがあったら買いたいなってくらい(笑)。たとえば、仕事が重なったとき、何を優先したらいいかわからなくなることもあります。たくさんの仕事を抱えているときに社内でトラブルがあって「困ってるんです」って言われたら、すぐにでも対応しなきゃいけないときとか。

そういうとき、何を一番大切にしているのでしょうか。

仲村:困っている度合いや、困っている人の気持ちや状況全部を横並びで比べることは難しいですね……。自分の頭のなかで相談いただいている方々のことを思い浮かべて、今すぐに対応しなかったら困る点が出てくるなとか、これは数時間後の対応でも困る人はいないな、とかを想像して決めています。

いつも正しい方を選べるかどうかはわからないですし、失敗することもあるんですが自分なりに判断しています。

オンラインとオフライン、社内外の壁を超えた交流の場を目指して

仲村さんのこれまでのこと、そして今のことをたくさん教えていただきありがとうございます。最後に、これからの目標を教えてください。

仲村:出社、リモート関係なく心理的に人が集まれる場所をつくりたいです。
コロナ禍以前に行っていた「ティータイムの試み」は、カウンター周りに自然と人が集まって、部門を超えた交流の場所として機能している部分もありました。

ただ、今はコロナ禍で密になれない状況なので、これまでやっていたティータイムをアップグレードさせたいと思っています。まだ具体的な策はこれからですが、ティータイムの時間は1時間と決めて、その時間をホッと出来る場所にしていけたらとは考えています。

心理的に部門を越えて集まれる場所をつくったその先にどのようなものが生まれてくることを期待しているのでしょうか?

仲村:社内のコミュニケーションが活性化してそこで完結するのではなく、そこからさらに外部の方へとつながりを広げていけたら、と思っています。
以前、ティータイムの最中にご来社されたお客様が、カウンターに集まって楽しそうに話しながらお茶を飲む社員を見て、「とても雰囲気のいい職場ですね」と言ってくださったことがありました。そのときから、部門を越えたコミュニケーションは外部の方とのつながりを築く可能性もあるのではないか、と思うようになりました。

社内外問わず、周りの大切な人たちを第一に考えるPublic Firstな気持ちで取り組み続ければ、いつかそれも叶うのではないかと思っています。

コロナに負けず、コミュニケーションを広げたい!

今回のインタビューを終えて…

「夢中になって走ったら、気づいたら人のためになっていた」という仲村さんのお言葉が印象に残っています。周りの評価や感謝を求めて行動しているのではなく、自らの壁を越えようとした結果が「Best Followership」な行動になっているのだなと感じるインタビューでした。仲村さん、ありがとうございました!

執筆:佐藤 杏樹 撮影:近澤 幸司