PR TIMESのカルチャー
CULTURE 20
DATA:2021.11.04
迷わず突き進んでいるように見える人ほど、実は見えない葛藤が多いもの。『#PR TIMESなひとたち』のコーナーでは、PR TIMESの社員の人柄や、努力の裏側、泥臭い一面に迫り、わたしたちの日常をお届けしていきます。
今回は、2021年4月に開催された「2020年度通期社員総会」でSuper Homerun賞を受賞した、営業本部でアライアンス責任者を務める高田さんの受賞を振り返るインタビューです。
PR TIMESのSuper Homerun賞は、自ら起案・挑戦し、事業や組織を大きく成長させる活躍をしたメンバーに贈る賞です。高田さんは2021年1月に入社し、右も左もわからない中で、周囲の助けを借りながら少しずつ自分にできることをしてきたと言います。今回のインタビューでは、受賞時の率直な気持ちから、入社から現在までの奮闘や葛藤、何を大切に仕事をしてきたかなど、お話を伺いました。
高田 育昌
営業本部副本部長 兼 アライアンス担当マネージャー
新卒で全国紙に入社後、記者(政治部・静岡・福島支局)・経営企画部門を経験。IT企業渉外部門を経て、2021年1月にPR TIMESに入社。現在、新聞社・金融機関・VCとの提携等アライアンス全般の責任者とともに、営業本部の副本部長を務める。
自ら起案・挑戦し、事業や組織を大きく成長させる活躍をしたメンバーな人に与えられる「Super Homerun賞」。今回、「2020年度通期社員総会」で受賞したのは、営業本部でアライアンス担当を務めている高田さん。2021年1月に入社し、約3カ月という短期間での受賞となりました。
2021年1月に入社されてから約半年が経過しましたが、現在はどのような業務を担当されているのでしょうか。
高田:現在はアライアンス担当マネージャーとして、主に2つの領域での提携・交渉を担当しています。
1つは、地方の新聞社や金融機関との提携です。地方の企業さんにお声掛けをして、PR TIMESとの協業について交渉しています。
もう1つは、PR TIMESのパートナーメディアさんとの交渉や新規開拓などの業務も担当しています。この2つがメインの業務ですね。
ありがとうございます。今回、入社してからおよそ3カ月で「Super Homerun賞」の受賞が決まりましたが、当日、壇上ではどんなお気持ちでしたか。
高田:正直、壇上で自分の思いを改めて言葉にした時は、頭の中がいっぱいでした。
後日、当日のスピーチを聞いていたメンバーから直接感想をいただいた時は嬉しい気持ちと共に、引き続き頑張ろうと思いを新たにしました。
具体的には、どんな言葉がありましたか。
高田:スピーチの内容に共感したという声や、私が経験していることがよく理解できたという声をいただきました。
3カ月間、私の仕事はひとりでやることが多かったのですが、その中でもたくさんの方にご協力いただいてきました。ですので、受賞後に声を掛けて頂いた時に、この組織の中で皆さんとの協力があったからこそ達成できたということを実感できたんです。
自分が取り組んできたことが皆さんに伝わった、そしてまた評価いただいたことが非常に喜ばしいことですね。
いろんな方との関わり、協力も含めての受賞だったということですね。それでも、短期間で受賞は難しいことだと思います。受賞にいたった要因はなんだと考えていますか。
高田:ひとつの要素としては、これまでの蓄積があったからだと思います。私の入社まで担当していた営業本部長の江口さんや外部顧問の方との活動や蓄積が、今回の提携に活きたのだと。
あともうひとつ大きな要素としては、提携先企業の方々も提携の目的に共感いただき、力強く提携に向けて話を進めていただけたことでしょうか。今回でいえば、受賞理由の1つとなった千葉日報さんですね。
そのほかに、この3カ月間で大切にしていたことはありますか。
高田:「まずはやってみよう、話してみよう」という姿勢で臨んだことが功を奏したと思っています。そしてわからないことや協力が必要なことについて、臆せず協力を求めたり、質問をしたりしていました。
自分の中で、わからないことや何が必要かというのをきちんと整理する。日々の業務を無我夢中で覚えていきながら、並行して交渉もおこなっていたので、まだ見えてない道を自分の手で切り拓いているという実感はありました。
もちろん協力があったからこそ出た成果だと思います。でも自分の馬力と実行力は、今回、自己評価できるところかなと思います。
今回の受賞が決まるまでの期間、苦労もあったのでしょうか。
高田:わからないことが毎週、毎日のように増えていくことが大変でしたね。
私が入社する前から続いているパートナーメディアさんとの関係もあり、それを私が引き継いだので、対応しなければならないことが次々と出てきます。
現在の関係値が築かれるまでの経緯がわからないので、事情を知っているみなさんに話を聞きながら進めていくのは大変でした。以前からお付き合いのあるパートナーメディアさんとのやりとりを引き継いでいるので、過去の経緯を辿ることからじゃないと全体を理解できないことが多くありました。
どのように大変さを乗り越えられたのでしょうか。
高田:相手に対して自分と同じくらいまでわかるように説明することって、実は難しいんです。知らず知らずのうちに、相手の暗黙知を高く見積もってしまう。
だからこそ、何度も繰り返しコミュニケーションを取ることを大切にしています。仲間だから言わなくてもここまではわかるだろうと思ってしまうことは、誰にとってもあることなので、その分、丁寧な接し方が必要になってきます。
この3カ月間、もちろん相手のことを慮りつつですが、変な遠慮は無くして臆せず質問をしてきました。質問を繰り返すことで、お互いの認識がすり合っていくのを実感しています。
これを例えば「相手も忙しそうだから」という理由で質問を遠慮して独りよがりで解決した時に、最終的には誰にとっても良くない方向に進んでしまうと思うんですよね。だから、なんでも聞けばいいってわけではないのですが、最初のうちは迷ったら質問することが特に肝心かなと考えています。
自分が仕事を進めるためではなく、相手や会社全体のことに通ずるんですね。
高田:そうですね。これは今後の目標の部分になってしまうのですが、チームとして会社の中でのパフォーマンスを上げていきたいということは考えています。
自分に与えられた目標を達成することは、会社の目指すべきところをクリアするためにもあって然るべきものです。ただ、そうした個人の成果だけを追求しないようにしたいなと思っています。
今はそこまで余裕がないのですが、もう少し業務に慣れて余裕が出てきたら、チームメンバーの仕事のしやすさなども考えていきたいなと。
今後、ご自身ではどのような目標を考えていますか。
高田:当社の中期経営目標-Milestone 2025-でも発表していますが、2025年度までに全都道府県で提携の実現を目標にしています。そして、ただ提携するのではなく、提携の内容も充実させていきたいと思っています。
そのために、スピード感を大切にしていきたいです。2025年度までに間に合えばいいという考えではなく、出来るだけ早いスピードで実現し、なおかつ実のある提携にしていきたいです。
高田さんは現在、全国の金融機関だけではなく、地方紙の新聞社とも提携を進めていますね。どのような思いで進めているのでしょうか。
高田:前職の新聞記者時代、長期間にわたって地方で生活をしていました。その間、人口減少の問題やその影響でさまざまな地方の機能が縮小していくのを、目の当たりにしてきました。
今まで受けられていたサービスがなくなったり、施設がなくなったり。若い人がいなくなることで、仕事も少なくなり、そしてさらに若い人が地方から出ていく。そのサイクルは今後も加速していくだろうと思います。
そんな中で、地方の命綱ともなる存在がメディアです。それも、地域に根付いていて、母体がしっかりしているようなメディアが必要です。これからさらに厳しい状況に置かれる地方をサポートするために、PR TIMESを通して、地域の活性化に貢献できたらと考えています。
具体的なビジョンがあれば聞かせてください。
高田:今はひたすらどうやったら自分の役割や与えられた目標を達成できるのか、そこのみを考えています。まだ私のキャリアのことを今後どうしていこうとか考えてはいないですね。
ただ、地域社会と経済への貢献を考えたときに、PR TIMESという会社の名前や事業内容、あるいは掲げているミッションやバリューが1〜2年以内に影響力のある全国メディアで取り上げられる状況を作りたいと思っています。
それは私が関わっているプロジェクトでもいいですし、ほかのプロジェクトでもいい。地方の方々との提携が、世の中に良い影響を与えられるように、ひたすら自分が掲げた目標に向かって頑張りたいと思います。
終始謙虚にお話いただいたのが印象に残っています。いろんなメンバーがそれぞれ目標に向かって動いているなかで積極的にコミュニケーションを取り、粘り強く対話を重ねる高田さんの姿勢は社内外どちらにもポジティブに作用していると、直接お話して改めて感じました。高田さん、ありがとうございました!
執筆:佐藤 杏樹 撮影:近澤 幸司