PR TIMESのイベント
EVENTS 06
DATA:2019.02.06
前回に引き続き、「平成で「認知」が大きく変わったきっかけ」をテーマに、世の中が大きく変わった出来事について、その理由などをお聞きいたします。第二回は合同会社ユー・エス・ジェイのBrand PR Director・柳沢洋子さんにお伺いしました。(質問は全て筆者。回答は柳沢さん)
多くのことが揺れ動いた平成の30年間において、「テーマパークの楽しみ方」も大きく変わりました。柳沢さんは、世の中が大きく変わった出来事と聞いて、何を思い起こしますか?
柳沢:テーマパーク内に芝生のエリアってあるじゃないですか。
確かにUSJって緑の印象があります。
柳沢:実はあのスペース、景観の一部としての存在だったのですが、2016年頃からゲストのみなさん自身で活用されるようになったんです。
寝転がったり?あそこってそもそもそういうスペースだと思っていました。
柳沢:現代人にとって休暇ってどうしてもまだ取りづらかったりして、「スケジュール詰め詰め」みたいな雰囲気があったと思うんですけど、例えば「芝生にゴロ寝してセルフィー」ってデジタルネイティブ特有の行動様式は、これまでとは違った変化を表しているような気がしています。
確かに10年前くらい前まで、テーマパークは早起きして並んで開場と共にダッシュ。効率よくアトラクションパスを入手して、夜のショーまで駆け抜ける!みたいな楽しみ方が主流だった気がします(笑)デジタルネイティブということですが、SNSの存在はどのように捉えられていますか?
柳沢:テーマパークも「写真映えするか」という軸の認知が大切になりました。『すべてはSNS投稿の質を重要視する』という世代が成長し、親と一緒じゃなくて自分たちの意思でテーマパークに訪れてくれるようになったからでしょうね。
彼、彼女たちはレジャーを楽しむプロセスも締めくくりも、ソーシャル重視なんですよね。
例えばミニオン・パークのようなカラフルでキュートなデザインのエリアは、ライドやショー以外に「撮って楽しいか」という価値に応えていて、2017年のオープン以来、現在も連日活況なんですよ。
2017年というと、「インスタ映え」が新語・流行語大賞に選定された年でもあり、まさにデジタルネイティブの行動欲求が市民権を得た時期でもありました。インスタ映えスポットだけでなく、おすすめポーズまで定義されています。
柳沢:セルフィーの被写体が、個人から集団へと変化し「みんなで」「一緒に」楽しんでいる様子に変化したことも大きいです。そこには互いの関係性に一種の公平性がみられるようになっていると思います。
公平性?
柳沢:パークに「おそろいのコーデ」で来場するゲストが増えてるんです。
なるほど…しかし、ソーシャルで繋がり続けることに疲れる「ソーシャル疲れ」という兆候も無視できないですよね。
柳沢:そうですね。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、単なるテーマパークではなく、皆さんのストレスの発散プラットフォームでもありたいと考えています。
ソーシャル疲れのストレス発散プラットフォーム、新しいですね(笑。
柳沢:ソーシャル疲れの方々だけでなく、すべての方に当てはまると考えています。人間にはテーマパークが必要なんです!!
15周年のテーマでも提唱しましたが「やり過ぎて、生き返る」のように、なんとなく平凡な日々に、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでの体験が飛び切り突き抜けた感情を呼び起こして心がスッキリし、そしてその体験がみなさまの新しい「自分」に出会うきっかけになっていればと思います。絶叫したり、驚いたり、人生で最大の感動を味わっていただけるような世界最高クオリティのエンターテインメントをこれからも追求していきたいですね。
ということで柳沢さん、セカンドランナーありがとうございました。バトンを次に回します。