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揺るぎない真実は「理念のもと」で行動することーーPRの在り方について、変わったもの・変わらないもの

  • 遠藤 さちえ(湘南ベルマーレ 広報)

DATA:2019.06.03

前回からの続きです。本稿では、広報担当者を支援するPRの学びの場「PR TIMESカレッジ」に登壇されるゲストスピーカーの方々に、これからのPRの在り方に関して「変わったもの」と「変わらないもの」、そしてその理由などをお聞きいたします。今回は湘南ベルマーレ 広報(Media Relation Unit)の遠藤 さちえさんです。(太字の質問は全て筆者。回答は遠藤さん)

このリレーインタビューでは、PR動向の変化についてお聞きしています。遠藤さんは、スポーツクラブの広報として、この数年でどのような変化を感じていますか?

遠藤:一番感じているのは、情報を取り巻く環境の変化です。新しいメディアが増え、生活者が情報をキャッチする方法も多様化しました。私たち湘南ベルマーレとしても、ファンを大切にしながら、湘南エリアから離れたところに住む方たちに向けても情報発信していきたいと考えていますので、この変化を捉え、行動していくことはとても重要です。

また近年は、「個人」の発信が世の中の潮流を生み出すきっかけとなることも珍しくありません。発信者側、受信者側共に、この変化はとても大きなものだと思います。

情報流通構造の変化は、各方面に影響を及ぼしていますね。パブリックリレーションズの領域に対して与える変化については、どのようにお考えでしょうか。

遠藤:PR活動においては、広報担当者が重視すべき考え方や必要なスキルにも大きな影響を及ぼしていると感じます。これからは、既存メディアの存在を大切にしながら、オウンドメディアをいかに充実させていくかが大切ではないでしょうか。

オウンドメディアは運用が重要なので、スピード感も求められます。

遠藤:そうですね。5年単位どころか、1年、更には数か月単位で変化するメディア環境の変化に、しっかりと対応していくフットワークの軽さは必要不可欠だと思います。最も大切にすべきは、お客様が求めるものに沿う発信をしていくことです。変化をしなやかに受け止めて進化し続けること、そして実際に進化をかたちにしていくための実行力は、ますます求められていくと思います。

一方で、変わらないものはどのように考えていますか?

遠藤:先述の通り、周辺環境としては常に変化を求められる時代です。ですが、その中でも「理念のもとで行動する」ということは、揺るぎない真実だと思います。

ロッカー映像が話題になっていましたが、湘南ベルマーレの皆さんが言う「理念」という言葉はとても重みがあります。

遠藤:わたしたちのクラブの理念は「夢づくり、人づくり」です。湘南ベルマーレは、世代と地域をつなぐ総合型スポーツクラブとして、チャレンジする人の成長を支え、夢と感動を提供したい。この「芯」を忘れなければ、迷いが生じても原点に立ち戻ることができます。

日々の広報現場でも、メディアを通じて届くベルマーレの情報の在り方はとても意識しています。人が夢や希望を抱くことができたり、成長したい思っていただくことを、常に目指しています。

メディアの方たちに理念を伝えるという点でも、その姿勢は欠かせないものなんですね。

遠藤:常日頃から大事にしているのは、メディアの方たちに対して「親切であること」、そして「情熱を持って伝えること」の2つです。これはどんな時代であっても、変わらずに広報担当が持つべき必要な視点だと思います。

遠藤さん、ありがとうございました!

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